離乳食でホタテはいつから?エキスを食べさせても大丈夫?おすすめのレシピについて

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

今回は亜鉛が豊富な食材帆立(ホタテ)について紹介します。プリプリとした身質で旨みが強く、噛み締めるとじわりと出てくる味が特徴的。今回は離乳食でホタテを用いる場合、いつから使用できるのか、ホタテエキスは食べさせても大丈夫なのか、おすすめのレシピや栄養の解説についてまとめました。

離乳食でホタテを取り入れる際の参考になれば幸いです。

ホタテの概要

ホタテは、イタヤガイ科の一種で帆掛舟に似ていることから帆立(ホタテ)と呼ばれております。貝柱が大きい貝で肉厚で弾力があり、味が濃ゆいため日本以外の地域でも食用として食べられており、加工食品の輸出額を見ても和牛や日本ウイスキー以上とトップクラスの輸出額を誇ります。

その中でも干貝の中国の需要が高く水戻しをして煮物や炒め物、スープや粥などに用いられており、オイスターソースやXO醬の原料としても有名です。

ホタテの貝毒は大丈夫?

ホタテは養殖が大半で潮干狩りで採取するような貝ではありません。貝毒についてはモニタリングが定期的に行われており、基準値以上の貝毒が検出された場合出荷制限で止まるので気にしなくても大丈夫です。

念の為、貝毒は中腸腺に溜まるものが多くホタテのウロ(黒い部分)は食べさせないように注意してください。

間違って子どもに食べさせてしまった、自分が食べてしまった場合、症状が出てくるようであれば病院に行ってください。

ホタテやホタテエキスはいつから使えるの?

離乳食でホタテは後期頃から用いられるケースが多いです。ホタテエキスに関しては7ヶ月頃から使用しているものも多く、ギャップが出来ており不安に感じる方もいるかと思われます。

抽出物のため旨味が強く少量で味が決まるため多用されることの多いホタテエキスですが、甲殻類・軟体類のアレルギーに関しては個人差によって食べられる範囲が異なるため注意しながら食べさせてください。

ホタテエキスを使ったBFは食べさせていいの?

BFとして販売されているため、食べさせても問題のないように設計されております。

安全性がある程度担保されていると言えるでしょう。しかし普段食べさせている離乳食が薄味の場合、ベビーフードの旨みを活用した味に慣れてしまうと普段自作する離乳食が食べにくくなる場合があります。

そんな時は出汁をうまく組み合わせて旨みを引き出してあげると食べやすくなるのでおすすめです。

ホタテエキスの製法について

エキスを作る場合は、原液を濃縮装置というものを用いて濃縮しています。プレート式やフラッシュ式などがあるのですが、パッとわかりやすい例えだとウイスキーやブランデーなどの蒸留酒の製造工程に近い方法で濃縮されております。

製造するにはそれなりの量が必要なため自作は困難です。ホタテエキスはざまざまなものが市販されているためそちらを購入すると良いです。

離乳食で干貝は食べさせて大丈夫?

干貝もしっかり戻して刻めば使用することが出来ます。戻した水は出汁がしっかり出ているので離乳食に活用してあげると良いでしょう。

生のホタテに比べて長期保存ができる点が良い点ですが、高価で調理に手間がかかるため長期保存が可能な缶詰や冷凍がおすすめです。

生のホタテは食べさせていい?

離乳食で刺身や寿司などの生魚は食べさせることはありません。免疫が落ちている点や加熱前のタンパク質を摂取することを踏まえると避けた方が良いです。

特に二枚貝はノロウイルスという厄介なウイルスを持っております。80〜90度以上で2分間加熱が推奨されているので生のホタテはしっかり加熱するとよいです。

  • ウイルスを含んでいると疑われる食品の中心部が85~90℃で90秒間以上の加熱をすれば、ウイルスの感染性はなくなるといわれています。
  • カキなどの二枚貝は、体調の悪いときは生で食べるのを控えましょう。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/f_encyclopedia/norovirus.html#:~:text=%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%92%E5%90%AB%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B,%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E3%81%AB%E5%8A%A0%E7%86%B1%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82

離乳食ではホタテの缶詰と冷凍どっちがおすすめ?

離乳食で使用するホタテの量は10g程度になってくるので缶詰がおすすめです。冷凍のホタテは購入すると袋入りで300gや500g、1kgなどそこそこの量になってくるので離乳食だけでは消費が難しいです。

親子で食べる場合は冷凍がお得になってくるので、ホタテが好きな方におすすめです。

缶詰の汁は使ってダメ?

汁の塩分が気になるかと思われますが、130〜150gで食塩相当量が1〜2g程度なので1食で丸々1缶使わなければ気になる量ではありません。身に強い塩気を感じる場合は、塩抜きをしましょう。

水煮の汁については少量であれば使用しても大丈夫です。

ホタテ缶を選ぶ基準は、調味料(アミノ酸)という記載がなく、食塩のみまたは、食塩、砂糖のものが良いです。

冷凍のホタテの解凍方法

冷凍のホタテは解凍する際に急速解凍法(電子レンジや湯煎)を行うとドリップが多く出て身の厚さによって解凍具合が変化してきます。

一番ドリップが少なく解凍する方法は冷蔵庫に入れてゆっくり解凍する緩慢解凍法という方法になります。次点に流水解凍が挙げられます。ホタテの身が直接水に触れないように袋に入れて解凍しましょう。

水温は、包装している状態であれば20度〜50度で解凍した場合で大きな差異が出ません。

刺身で食べる場合は水温が高いと身の温度が高くなるので冷たい水の方が好ましいです。

ホタテの茹で時間とレンジを使う場合

ホタテの刺身であれば2分程度で火が通ります。食材の茹で時間に自信がない場合は水煮缶がおすすめです。

缶詰にする過程で100度以上で加熱しているため、特に気にせずに使用することができます。

解凍・加熱する場面において電子レンジで調理する方法はあまりおすすめできません。そのままだと爆発する可能性がある点、レンジで調理すると素材独特のえぐみや臭みが残る場合が多く、普通に加熱した方が美味しいです。

ホタテの栄養価について

ホタテはタンパク質が豊富で脂質が少なくミネラルが豊富な食材です。日本食品栄養成分表(8訂)ではホタテの貝柱(身の部分)を見ると16gのタンパク質を含み、脂質は0.3g以下になります。

ミネラルについては亜鉛が100gあたり1,5gと高い数値になります。鉄分については調理方法と計算部位について大きく変化するので注意が必要です。

ホタテと相性の良い組み合わせ

鉄分の多い小松菜やほうれん草がおすすめです。他に枝豆やグリンピースなどの豆類も鉄分が豊富なのでホタテの炊き込みご飯に食材を混ぜてあげると良いでしょう。

ホタテアレルギーについて

貝類にもアレルギーがあり、甲殻類アレルギーがあるとイカ・タコなどの軟体動物も含め貝類にも注意が必要です。

離乳食では何の食材でアレルギー反応が起こるかわからないため、初めて食べさせる食材は様子を見ながら少しずつ食べさせてください。

ホタテを使った離乳食のレシピ

ここでは離乳食にホタテを用いたレシピを紹介します。離乳食の進捗にはムラがあるので調整しながらす進めましょう。

ホタテのバターソテー(9〜11ヶ月)

<材料>

  • ホタテ水煮缶 10g
  • バター 1~2g程度

<作り方>

  • 水煮缶から貝柱を取り出す。
  • テフロン加工のフライパンにバターを加え溶かす
  • 貝柱を炒めて軽く風味をつける(お好みで煮汁を少々)
  • 大きい場合はほぐして食べさせる

親子で食べるホタテの炊き込みご飯(12〜18ヶ月)

<材料>

  • ホタテ 水煮缶 1個
  • にんじん 50g
  • 枝豆 20g
  • 米 2合
  • 酒 大さじ1
  • 醤油(減塩) 大さじ1

<作り方>

  • ホタテの水煮缶をザルに開けて煮汁と分離
  • にんじんを薄くスライス、枝豆の薄皮を剥く
  • 米具材調味液を加えて炊き込みモードで炊飯(お好みで煮汁を少し加えてください)

まとめ

今回は離乳食におけるホタテについてまとめてみました。ホタテは貝類の中でも砂を噛んでおらず、貝類の独特の癖が少なく食べやすい点が特徴です。アレルギーに注意しながら上手に取り入れてみましょう。

ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしています。他に気になるきじがあればもう1記事ご覧いただけると幸いです。

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