10ヶ月の離乳食作りのポイントは?食べられるようになる食材や食事の注意点も解説

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

10ヶ月の赤ちゃんは、母乳やミルクから食事に切り替わる『離乳食後期』と呼ばれるタイミングで、より多くの食べ物を食べられる時期であります。一方で「どのように離乳食を作ったらよいかわからない」と悩む方もいるでしょう。この記事では、10ヶ月の赤ちゃんの離乳食のポイントや食べられる食材、食事の際の注意点について解説します。最後まで読むと、どの食材をどのように与えたらよいかがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

10ヶ月の離乳食で食べられるようになる食材

ここでは、10ヶ月の赤ちゃんの離乳食で食べられる食材について、栄養素や調理法を含めて5つ紹介していきます。

おかゆ・軟飯

おかゆや軟飯は、離乳食初期から食べはじめるものでもあり、手軽に炭水化物を摂ることができます。成長に合わせて硬さを変えるようにし、10ヶ月の赤ちゃんであれば、指で押してつぶれるくらいの硬さを目安に調理をしてみてください。赤ちゃんにより味付けはさまざまですが、味付けなしでも食べるようならそのまま、味がある方がよく食べるのであれば、だしや塩、スープやしょうゆなどをわずかに加えて作ってみるとよいでしょう。

赤身肉・レバー

離乳食後期であれば、赤身肉やレバーなども食事に取り入れることができます。赤身肉はたんぱく質が豊富に含まれており、レバーは鉄分を多く含むため、栄養素としても優秀な食材です。ただし、アレルギーの可能性があるため、はじめは少しずつ摂るようにしましょう。離乳食として食べさせる場合は、細かくみじん切りにして飲み込みやすくしておきます。場合により、あんなどでとろみをつけてもよいでしょう。

青魚

青魚は、たんぱく質を多く含むだけでなく、魚由来の良質な脂も摂ることができます。また、肉類よりもやわらかいため、離乳食に取り入れやすいのも魅力です。調理する際は、ゆでて骨や皮をきれいに取り除き、細かくほぐして食べさせます。青魚は海の魚のため、味付けなしでもほんのり塩味が効いていますが、食べ進まないようであればわずかな塩やだしなどとあわせて食べさせてみてください。

海藻類

海の野菜ともいわれる海藻は、食物せんいやミネラルを豊富に含み、中でも骨や歯の形成を助けるカルシウムなどを含むものもあるため、離乳食に取り入れたい食材の1つです。一方で、他の食材に比べてかみちぎりにくい特徴があるため、できるだけ細かく刻んで与えることが大切です。調理の際は、みじん切りにしたり、とろとろになるまで煮込んだりすることで食べやすくなります。わかめやひじきなどは、細かくしやすく取り入れやすいためおすすめです。

せんいが多い野菜

せんいが多い野菜は、苦みのあるものやかみにくいものが含まれますが、10ヶ月の赤ちゃんであれば取り入れられる食材の1つです。名前のとおり食物せんいが多いため、赤ちゃんの便通によいはたらきをもたらします。調理はゆでるか蒸す方法で火を通し、細かくして与えるようにしましょう。また、細かい野菜をたっぷり入れた野菜スープは、栄養満点で食べやすいためおすすめです。

10ヶ月の離乳食作り5つのポイント

生後5ヶ月ごろからはじめることの多い離乳食ですが、生後10ヶ月の赤ちゃんは『離乳食後期』と呼ばれるタイミングで、1日の食事のリズムが決まりやすい時期でもあります。ここでは、生後10ヶ月の赤ちゃんの離乳食作りに関する5つのポイントを解説します。

味付けは風味を感じる程度にする

離乳食の味付けは、風味を感じる程度に留めておくことが重要です。味付けが濃い場合、赤ちゃんが味の濃さに慣れ、次第に味の濃い食べ物ばかりを欲するようになってしまいます。また、塩分や糖分が多いとカロリーも多くなりやすいため、生活習慣病のリスクも上がります。大人の料理よりも味が薄くても十分味を感じ取れるので、だしなどを活用して味付けするようにしましょう。

決まった時間に食事を食べさせる

生後10ヶ月の赤ちゃんは、離乳食を食べる回数やタイミングが決まる時期でもあります。そのため、なるべく決まった時間に食事をする習慣を心がけるようにしましょう。また、離乳食は朝、昼、夜の3回に分けて食べますが、まだ母乳やミルクも飲む時期です。昼と夜の間や寝る前など、できるだけ食事のタイミングを避けて授乳時間を取ることをおすすめします。

自分で食べたがる気持ちを大切にする

生後10ヶ月の赤ちゃんは、手でものをつかむことができる時期に入ります。赤ちゃんの気持ちに合わせて、手づかみで食べることを意識した離乳食をあげてみましょう。野菜は持ちやすい棒状にしたり小さなボール状のおにぎりにしたりなど、つかみやすい形状がおすすめです。また、やわらかすぎるとつかんだ際に崩れてしまうため、バナナくらいの硬さを目安に調理してみてください

栄養バランスのよい献立を心がける。

生後10ヶ月の赤ちゃんは、ミルクから食事へ移行する『離乳食後期』のタイミングです。そのため、食事から栄養を取る意識をしておくことが大切です。離乳食の栄養バランスは、おかゆや軟飯などの炭水化物、肉や魚などのたんぱく質、野菜や果物などのビタミンやミネラルが重要な栄養素とされます。献立を考える際は、これら3つの栄養素を基準に検討してみてください。

鉄分やミネラルを積極的に摂らせる

栄養バランスを考える際に、鉄分やミネラルを積極的に摂れるように心がけておきましょう。生後から約6ヶ月までの赤ちゃんは、ママのお腹の中でもらっていた鉄分を身体に蓄えていますが、成長につれて少しずつなくなっていきます。食材の目安として、鉄分はレバーやほうれん草などに多く含まれ、ミネラルは野菜や果物、海藻などに多く含まれます。

赤ちゃんに離乳食を食べさせる際の注意点

赤ちゃんに離乳食を食べさせる際「なかなかスムーズに食べてくれない」や「食べムラがあって食べることに集中してくれない」などの悩みが起こりがちです。赤ちゃんが離乳食を食べない理由には、いくつか原因があります。ここでは赤ちゃんに離乳食を食べさせる際の注意点を4つ紹介します。

おなかが空いてから食卓につかせる

赤ちゃんが離乳食を食べない理由の多くは、そもそもおなかが空いていないことが挙げられます。大人と同じく、おなかが空いていなければ食べようとする気持ちが湧かず、スプーンなどを口に近づけても反応は薄いままです。そのため、おなかが空いてから食卓につかせることを習慣づけてみましょう。ある程度動いた後は食欲も湧くのできっと離乳食を食べてくれるはずです。

短時間で集中して食べられるよう工夫する

赤ちゃんに離乳食を食べさせる際は、短時間で集中して食べることが大切です。なぜなら、赤ちゃんの集中力は20~30分ほどと短く、あまりに時間が長いと食べることに飽きてしまうからです。また、食卓の近くにおもちゃなどがあると余計に食べづらくなるため、赤ちゃんが集中できる環境を意識してみてください。

食事中は目を離さない

赤ちゃんが食事をする際は、目を離さないように近くで見守るようにしておきましょう。赤ちゃんは食事をすること自体にまだ慣れておらず、咀嚼や飲み込みが難しい場合があるため、予期せぬ事故が起こる可能性があります。事故を回避する対策として、口の幅よりも大きく手づかみできる食べ物を与えてかじる経験をさせる「もぐもぐしようね」など声をかけてあげることを行ってみてください。

赤ちゃんの成長ペースに合わせた献立にする

赤ちゃんは、成長ペースによって食べやすいものや食べにくいもの、硬さや味の好みが異なります。そのため、仮にベビーフードばかりを食べていたとしても、成長するにつれて好みが変わり手作りも次第に食べるようになります。また、手作りとベビーフードを混ぜたものなどは、赤ちゃんが食べやすい場合があるので、成長ペースに合わせて様子を見つつ献立を考えてみてください。10ヶ月の赤ちゃんの離乳食ならfirst spoonのはじめての離乳食10ヶ月コースがおすすめです。お湯で温めるだけで手作りに近い離乳食が出来上がるので、忙しい時でも安心して食べさせることができます。

まとめ

10ヶ月の赤ちゃんの離乳食は、炭水化物やたんぱく質、ビタミンやミネラルが摂れるように献立を考えることが大切です。食感は、指でつぶせるくらいを目安に調理し、食材によってはアレルギーなどを持つ赤ちゃんもいるため、少しずつ様子を見ながら与えるようにするとよいでしょう。また、ミルクから食事に切り替わる『離乳食後期』のタイミングでもあるため、集中して食事ができる環境を意識しておくことも重要といえます。first spoonでは、保存料や添加物を使用していない、赤ちゃんの身体にやさしい手作りの離乳食を取り扱っております。「なるべく手作りの離乳食を食べさせたいけど忙しくて…」とお悩みのママやパパに、first spoonの安心安全な離乳食でぜひ寄り添わせてください。