離乳食で冬瓜はいつから使えるの?レシピと食べ方について
立冬の季節といえば冬瓜、加熱をするとホロホロと崩れほのかに甘く離乳食にピッタリの食材です。
この記事では離乳食における冬瓜についてピックアップ。いつから使用できるか、食べ方や栄養価、レシピについて紹介しています。伝統的な冬瓜汁や煮物、炒め物など料理に活用してみましょう。
冬瓜とはどんな野菜?
冬瓜とは、インドから中国を経由して日本に伝来した野菜で夏から冬にかけての長期間を冷保存できたことから「冬の瓜」と書いて冬瓜と呼ばれております。
今でも立冬の機会に食べられることが多い野菜で、鶏肉・椎茸と一緒に煮た尾張・三河の「とうがん汁」が有名です。また沖縄でも夏の貴重な野菜として「スブイ」と呼ばれよく食べられております。
冬瓜の収穫時期は夏
7〜10月にかけて収穫されます。収穫量は沖縄が抜いて多く、愛知県、岡山県の順に続いていきます。冬瓜の中にも品種があり、大丸冬瓜や沖縄冬瓜などが存在します。
冬瓜には品種によって白い粉のようなものが付着しているものがありますが、これはブルームといって水分の蒸発を防ぐために分泌しているものでカビではありません。
冬瓜はいつから離乳食で使える
冬瓜は離乳食の初期の頃から使用できる野菜ですが、ウリ科の食材であるためククルビタシン(苦味)成分に注意が必要で、食べさせる前に味見をしてから離乳食に用いるようにしましょう。
離乳食初期の目安量と大きさ
ワタを取り茹でやすい大きさにカットしたのち、裏ごし器に移し濾します。慣れてきたらすり鉢に移してペースト状にしましょう。
野菜・果物については最終的に20gを目処に量を増やすように調整すると良いです。
離乳食中期の目安量と大きさ
ワタを取り茹でやすい大きさにカットした冬瓜を細かく潰して使用します。冬瓜は潰しやすいためフォークの背中で雑に潰しても同じようなサイズ感になるため簡単です。
野菜・果物については20〜30gを目処に食べさせます。
離乳食後期の目安量と大きさ
ワタを外して5〜8mm角にカットした冬瓜を使用し、野菜・果実の目安量は30〜40gになります。
冬瓜は手づかみ食べには向いていないので大根やにんじんなどの根野菜を柔らかく煮込んだものを使用しましょう。
離乳食完了期の目安量と大きさ
ワタを外して1cm角にカットした冬瓜を使用し、野菜・果実の目安量は40〜50gになります。
他の野菜と組み合わせてバランスよく栄養を摂取するようにしましょう。
冬瓜の栄養価について
日本食品標準栄養成分表(8訂)のデータを見るととうがん/生のkcalは100g当たり15kcalと低カロリーの野菜です。代表的な栄養素としては、食物繊維相当量は1.5gで不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれている点が特徴です。
ビタミンに関してはビタミンCが27mg、ミネラルに関してはカリウムが200mg、鉄分0.2mg、亜鉛0.1gと少なめです。
おすすめの組み合わせ
カルシウムや鉄分が豊富な小松菜や水菜とタンパク質に鶏肉や豚肉を用い、一緒に煮込んでスープにするとバランスよく様々な栄養素を取り入れることができます。
葉物野菜は癖が強いものが多く、単体だけでは食べにくいため苦味がない野菜と組み合わせると食べやすくなります。
かぶや大根との比較
比較されやすいかぶや大根などと比べた場合、栄養価的には大きな差がありません。
特にこだわりがない場合は、春はかぶ、夏は冬瓜、冬は大根のようにその時に旬の野菜を使うと良いでしょう。
冬瓜のアレルギーについて
ウリ科の植物はメジャーではありませんがアレルギーが存在します。初めて食べさせる食材は様子を見ながら少しずつ食べさせるようにしましょう。
離乳期の段階では何にアレルギー反応があるかわからないため過度に怯える必要はありませんが、様子を見ながら進めた方が良い場面が多いです。
冬瓜の下ごしらえと保存方法について
冬瓜はお尻と頭を落とし縦に厚めに落とすやり方や一口大にしてカットして背中を剥く方法があります。また皮が比較的薄いのでピーラーで剥くことも可能です。
離乳期の場合は1回に使う量が少ないため、都度皮を剥くやり方がおすすめです。
冬瓜の茹で時間
沸騰したお湯で4〜5分程度茹でこぼしてから煮物やスープにすると癖なく食べることができます。その後茹でる場合は、サイズによりますがおおよそ10分程度で菜箸がスッと通るまで火を加えます。
保存方法について
包丁を入れていない場合は長期間保存ができる野菜ですが、カットした後は通常の野菜同様悪くなるため、乾燥しないようにラップで包み冷蔵保存しましょう。
それでも使いきれない場合は、一口大にカットして耐冷の袋に移して空気が入らないように移して冷凍保存しましょう。
冬瓜の選び方
ブルームが付着しており、種がぎっしり詰まっていて重いものがおすすめです。
沖縄冬瓜など一部ブルームが出ない品種もあるため注意が必要ですが、野菜は色艶が良いか重たいものを買うとだいたい美味しいです。
冬瓜を使った離乳食のレシピ
ここでは冬瓜を使った離乳食のレシピを紹介します。離乳期には個人差があるためお子様の様子に合わせて量や固さを調整するようにしましょう。
冬瓜のペースト(5〜6ヶ月)
<材料>
- 冬瓜 20g
<作り方>
- 冬瓜を一口大にカットして皮を剥く
- 沸騰したお湯に冬瓜を入れて
冬瓜のひき肉あんかけ(7〜8ヶ月)
<材料>
- 冬瓜 20g
- 鶏ひき肉 10g
- 小松菜 10g
- はじめのかつおだし 20g(詳細はこちら)
- 片栗粉 3g
- 水 50cc
<作り方>
- 冬瓜の皮を剥き柔らかくなるまで茹でこぼす。
- 細かく刻んだ冬瓜、鶏ひき肉、小松菜、はじめのかつおだしを加熱
- 適度に差水をしながら日が通ったら、片栗粉を水に溶いてとろみをつける
ポイント:とろみについてはとろみ剤を使った方がまとまりやすいです。
冬瓜汁(9〜11ヶ月)
<材料>
- 鶏肉 20g
- 椎茸 5g
- はじめのかつおだし 20g(詳細はこちら)
- 水 200cc(調整)
- 醤油 小さじ1/2
- 砂糖 小さじ1/2
- 片栗粉 小さじ1/2
<作り方>
- 冬瓜、鶏肉、椎茸を月齢サイズの大きさにカットする
- 具材と水を加えて煮込む
- 柔らかくなってきたら出汁と調味料を加える
ポイント:調味料については進捗に合わせて調整しましょう。
まとめ
今回は離乳食における冬瓜についてまとめてみました。口の中に入れるとほろほろと崩れる食感とほんのり甘い味わいが特徴的なお野菜です。
野菜を食べる大きなメリットとして食物繊維が摂取できる点が挙げられます。食べやすい食材とうまく組み合わせてしっかり栄養を摂取したいものですね。
ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる情報を発信しています。気になるものがあればもう1記事ご参考いただけますと幸いです。
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