離乳食で柿はいつから?そのまま食べさせても大丈夫?
甘くておいしい秋の味覚の柿。ねっとりとした食感と甘さが美味しく、離乳食でも度々用いられています。
今回は離乳食における柿についていつ頃から使えるか?そのまま食べさせて大丈夫か?についてまとめてみました。離乳食に柿を取り入れる際の参考になれば幸いです。
柿とは
柿は東アジアの日本や中国が原産と言われており、カキノキ科カキノキ属の果物です。
ねっとりとした食感で甘いものを甘柿、そのままでは渋みが強く食べられないものを渋柿と呼び、日本では北海道や沖縄を除く地域で栽培されております。比較的温暖な和歌山や奈良などの柿が有名です。
渋柿の渋みの抜き方には様々な方法があるのですが、炭酸ガスを用いたり、ヘタをカットしてアルコールを塗布する方法や干すなどの方法があります。
離乳食では甘柿や渋抜き済みの柿がおすすめ
干し柿は水分を飛ばす分より栄養素が凝縮されますが、離乳食では生食可能な柿を使うようにしましょう。
スーパーなどで販売されている生食用の柿は渋抜きをした渋柿なのか、甘柿か見分けがつきません。大きな差はないので手に入りやすいものを用いましょう。
柿はいつから使える?
離乳食で柿はいつ頃使えるのか、5〜6ヶ月頃から使用可能な果物です。すりおろし器を使いペースト状にした後ラップをして加熱をします。
柿をすりおろす際、滑りがあるため気をつけてすりおろしてください。
柿のアレルギーについて
柿にも稀にアレルギーが存在します。はじめての食材を食べさせる場合は必ず様子をみながら少しずつ食べさせるようにしましょう。また病院が空いている時間にスタートするとより安心できます。
そのまま食べさせない
果物を生で食べさせる際に、想定したよりも固く喉に詰まらせてしまうことが稀にあります。
柿でも同様のイレギュラーが起こらないとは言えないため、月齢の早い段階では必ず加熱したものを用いるようにしましょう。
固さや大きさにも注意が必要ですが、口の中に入れすぎないことに注意してください。喉に詰まらせる直接的な要因の一つです。
月齢別の柿の目安量と固さについて
ここでは柿を離乳食に使う場合の目安量と固さについて解説します。離乳食の進捗には個人差があり、お子様の様子に合わせて量は固さを調整するようにしましょう。
離乳食初期の場合
離乳食初期の場合は、すりおろし器やブレンダーで細かくしたものを食べさせます。初期の段階では繊維質が気になる場合があるため、裏ごし器で濾すとより良いです。
目安量はだいたい耳かき程度の量から最終的に20g前後になるまで増やします。
離乳食中期の場合
この時期からは少し固形物を食べられるようになるため刻んだくらい(2〜3mm)のサイズ感がおすすめです。目安量は野菜・果物で20〜30g目処に食べさせます。
離乳食後期の場合
5〜8mm角にカットしたものを用います。食感はバナナ程度の固さと言われておりますが、食べにくい場合はスプーンやフォークで潰して使用しましょう。
目安量は野菜・果物で30〜40g程度を目処に食べさせます。
離乳食完了期の場合
1mm角にカットしたものを使用します。食感は歯茎で噛めるくらいの固さがおすすめです。
食べにくい場合はスプーンやフォークで潰して食べやすくしましょう。
目安量は野菜・果物で40〜50g目処に食べさせます。
あると便利な調理器具
柿や梨などアク抜きをする必要がない果物は、柔らかく茹でるためにシリコンスチーマーを用いると調理時間を短縮できます。他にはブレンダーやフードプロセッサーなど刻む工程を短縮できる器具があるとだいぶ楽になります。
柿の栄養価について
柿の栄養価は、日本標準栄養成分表(8訂)という食品の栄養価の基準値ではかき/甘がき/生で100gあたり68kcalです。
かき/甘がき/とかき/渋抜きがき/で若干栄養素が異なっており、βカロテン(レチノール当量)が甘柿の方が若干多いですが、他は変わらず食物繊維やビタミンC、カリウムが豊富に含まれています。
かなりの微差ではありますが、甘柿が少し良いです。
おすすめの組み合わせ
果物はペースト状にしてヨーグルトと組み合わせることをおすすめしています。またチーズとも相性が良く、脂質の少ないカッテージチーズと合わせる食べ方もおすすめです。
どちらも乳製品のためアレルギーについて注意が必要ですが、カルシウムやタンパク質などが補給できるおすすめの食材です。
柿の下ごしらえ追熟させる方法
固い柿は追熟させることで柔らかくなります。ヘタを下にして常温で室内放置すれば柔らかくなります。
より早く熟成を進めたい場合は、家庭にあるリンゴと柿をビニール袋に入れて口をむすんでおくとリンゴのエチレンガスの影響でより早く柿が柔らかくなります。
皮を綺麗に剥く方法
桂剥きをすると実まで削れて目減りしてしまうことも。はじめにヘタを落として4当分にし、背に沿って皮を剥いてくと綺麗に剥くことができます。
柿は滑りがあるため手を切らない様に注意してください。
野菜や果物の皮を剥く場合はペティーナイフのような小さい包丁やピーラーがあるとやりやすいです。
柿を使ったおすすめのレシピ
ここでは柿を使った離乳食のレシピを紹介します。離乳食の進捗は個人差があるためお子様の様子に合わせて固さや量を調整するようにしましょう。
甘柿のペースト(5〜6ヶ月)
<材料>
- 甘柿 ¼(数回分)
<作り方>
- 甘柿の皮を向きすりおろし器でおろす。
- 耐熱容器に移しラップをかけて軽くレンジアップする
ポイント:柿は滑りやすいため気をつけてください。ある程度まとめて作ってしまって製氷器に移して小分けに使うと便利です。
甘柿とヨーグルト(7〜8ヶ月)
<材料>
- ヨーグルト 50g
- 甘柿のペースト 20g
<作り方>
- 甘柿のペーストを電子レンジで解凍する
- 離乳食用のヨーグルトやプレーンタイプのヨーグルトと混ぜてる
ポイント:甘柿の自然な甘さを使い砂糖の使用を抑えます。
焼き甘柿のカッテージチーズ和え(9〜11ヶ月)
<材料>
- カッテージチーズ 50g
- ヨーグルト 30g
- 甘柿 40g
<作り方>
- 甘柿の皮を剥き、半分に割り切れ込みを入れてオーブンで5分間加熱
- 食べやすい大きさにカットしてフォークで軽く潰す
- カッテージチーズとヨーグルトと和えて完成
ポイント;カッテージチーズをヨーグルトで伸ばして軽くローストした甘柿と合わせると酸味が目立たなくなります。
小松菜ソースと甘柿のカプレーゼ(12〜18ヶ月)
<材料>
- 甘柿 40g
- モッツァレラチーズ 30g
- 小松菜 5g
- オリーブオイル 小さじ½
<作り方>
- 小松菜を5g茹でてすり鉢ですり潰し、オリーブオイルを加える
- スライスした柿の表面を軽く炙りモッツァレラチーズと小松菜のソースを挟む
- 適当な大きさにカットして食べさせる
ポイント:軽く表面を炙って甘さを引き出すとより食べやすくなります。食べさせる際に軽くカットしてから食べさせましょう。バラバラになるため手づかみ食べにはあまり向いていません。
まとめ
今回は離乳食における柿についてまとめてみました。秋の味覚の柿、ビタミン豊富で食物繊維やカリウムなど栄養豊富でおすすめの果物です。柔らかく食べやすい点も離乳食に取り入れる大きなメリットです。
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