離乳食で桃はいつから?そのまま食べさせても大丈夫?
今回は離乳食における桃はいつから使えるのか、生食は可能なのか、おすすめのレシピについてまとめてみました。甘くて美味しい桃、アレルギーには注意が必要ですが早い時期から取り入れることができておすすめ。
離乳食で取り入れる際の参考になれば幸いです。
桃の特徴について
桃は中国原産のバラ科スモモ属の果物で観賞用や漢方、食用など幅広い用途で栽培されている植物です。
縄文時代から日本に存在する植物なのですが、今のような甘くて程よい酸味を感じるような品種が登場したのは江戸時代頃になります。元々観賞用や漢方がメインだった桃が西洋に渡る中で甘く改良された品種が日本でも普及しました。
現在の日本では主に白桃という果実が白く酸味がそれほど強くなく甘い品種が多く栽培されており福島県や山梨県が有名です。また白桃以外にも黄桃やネクタリンなども一部栽培されております。
桃の旬について
露地の旬は7〜10月頃です。福島県で多く栽培されているあかつきに関してはだいたい7〜8月頃に旬を迎えます。冷凍を含めると通年で入手することが可能で、その時出ているものを購入すると良いでしょう。
桃の旬の時期は、売り場に近づくと強い桃の香りがするため、香りが良いものを購入すると美味しいです。
離乳食で桃はいつから開始した方が良いか
離乳期で桃は初期の頃から用いられるケースが多いです。デキストリンや寒天。増粘多糖類を用いて粘度をつけたベビーフードも販売されているため、安定性が高く使用しやすい点も良い点です。
そのまま食べさせない
果物といえば生で食べるケースが多いですが、離乳期の段階では生食は避けた方が良いでしょう。加熱するとタンパク質が変性する点や菌数、食べやすさなど諸々踏まえると加熱は必須です。
果物の生食で問題になりやすい事例は、りんごで生のすりおろしりんごを詰まらせるケースが年に一度発生します。
必ず加熱して注意しながら食べさせてください。
桃を離乳食に用いる場合の目安量や固さについて
ここでは離乳食で桃を用いる場合の目安量や固さについて解説します。離乳期は進捗にムラがあり、必ずお子様の状況に合わせて調整するようにしましょう。
離乳食初期の場合
初期の段階は、桃の果汁や裏ごしした状態のものを使用します。耐熱容器に桃を移し軽く差水をした後ラップをかけて1分程度加熱し、裏ごし器に移してスプーンで押し付けます。
目安量は耳かき程度からはじめて最終20gを目処に食べさせます。
離乳食中期の場合
中期の段階は、2〜3mm程度に刻んだものを使用します。柔らかさの目安はだいたい絹ごし豆腐ぐらいの柔らかさと言われており、加熱した状態のものを使用しましょう。
野菜・果物の目安量は20〜30gで野菜と組み合わせて量を調整します。
離乳食後期の場合
後期の段階では、5〜8mm角が目安です。指で押して潰れるぐらいの柔らかさに調整し、食べにくい場合はフォークで潰してあげましょう。
野菜・果物の目安量は30〜40gで野菜と組み合わせて量を調整します。
離乳食完了期の場合
完了期の段階では、1cm角が目安です。こちらも食べにくい場合はフォークで軽く潰してあげて食べやすいように調整します。
野菜・果実の目安量は40〜50gで野菜と組み合わせて量を調整します。
桃の栄養価について
日本食品標準成分表(8訂)ではもも/白肉種/生(白桃)で100gあたり38kcalです。果物の中でも飛び抜けて栄養価が高い訳でもないですが、水溶性食物繊維のペクチンが含まれております。他にもビタミンB群やカリウムなども栄養素を含みます。
離乳期で不足しがちな栄養素を豊富に含むわけではないので、緑黄色野菜やヨーグルトと併用することで不足しがちな栄養素を補いましょう、
おすすめの組み合わせ
カルシウムとタンパク質が補給できるヨーグルトと相性が良く、ピューレ状にしてヨーグルトと混ぜるだけで様々な栄養素を摂取できおすすめです。
他にも小松菜やほうれん草のペーストと鉄分の多い野菜を組み合わせてスムージー風にしても面白いです。
桃を離乳食に用いる場合の注意点
桃は特定原材料に準ずるものに区分されアレルギーが多い食材といえます。特定原材料については裏の一括表示に表示義務があり、準ずるものについても表示しているケースがほとんどです。
はじめて桃を離乳食に用いる場合は、少しずつ食べさせて様子を見ながら食べさせます。念の為病院が空いている時間にスタートすると良いです。また桃のアレルギーがある場合は原材料表記を必ずチェックするようにしましょう。
缶詰を使う場合
桃の缶詰はシロップ漬けにされているため、離乳食ではあまり使わない方が良いでしょう。砂糖を抜く工程を挟む缶詰に比べ、砂糖漬けにされていない冷凍のカット桃がおすすめです。こちらは加熱する必要がありますが、長期保存が効く為便利です。
シラップ漬けは、オランダ語読みのシロップ漬けです。表示規格(農水省)で商品名を表示しているものも多いので、間違えて購入しないように注意しましょう。
桃の下ごしえらえについて
離乳食で桃を用いる場合は、皮を剥いて加熱したものを使用します。最近では野菜や果物の皮に栄養が多く含まれているため、あえて食べる方も増えていますが、離乳期では無理に食べさせなくても大丈夫です。
冷凍保存はできる?
冷凍する際は加熱してペースト状にして冷凍すると使い分けしやすくなります。冷凍保存する場合は、粗熱を取り製氷器や離乳食用のブロックトレーに分けて冷凍しましょう。
家庭用冷凍庫の場合、凍結までに時間がかかってしまう点や温度が安定しない点を踏まえると早めに使い切る様にしたいです。
桃を使った離乳食のレシピ
ここでは離乳食で桃を使ったレシピを紹介します。離乳食の進捗には個人差があるため、お子様の様子に合わせて調整するようにしましょう。
桃のペースト(5〜6ヶ月)
<材料>
- 桃 60g(数回分)
- 水 小さじ1杯
<作り方>
- 桃を一口大にカットして耐熱容器に移す。
- 水を加えラップをして電子レンジで加熱
- 裏ごし器に移しでペースト状にする
ポイント:余ったもものペーストは製氷器に移して保存すると便利です。
桃とヨーグルト(7〜8ヶ月)
<材料>
- ヨーグルト 50g
- 桃ペースト 20g
<作り方>
- 離乳食用のヨーグルトまたはプレーンヨーグルトを用意する
- 桃のペーストを電子レンジで解凍しヨーグルトに混ぜ込む
ポイント;なるべく余計なものが入っていないヨーグルトを用いるようにしましょう。
まとめ
今回は離乳食における桃についてまとめてみました。甘くて離乳食、幼児食に取り入れやすい食材の一つでシンプルな桃とヨーグルトの組み合わせがおすすめです。
乳糖やアレルギーに注意が必要ですが、ヨーグルトはとても栄養価が高い食材なのでうまく使い合わせて組み合わせるようにしましょう。
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