離乳食で梨はいつから?コンポートや冷凍は使って大丈夫?

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

晩夏から秋にかけての果物といえば梨を連想される方も多いのではないでしょうか?水々しく甘く少し酸味を感じてとても美味しい果物です。

そのまま齧りついても美味しい食材ですが、コンポートにしてタルト生地に乗せて焼いたり、細かく刻んでパウンドケーキに練り込んだり様々な調理方法があります。

今回は梨を離乳食で用いる場合のレシピや調理方法についてまとめてみました。

離乳食で梨はいつから使えるの?

離乳食で梨はリンゴに慣れた中期(生後7〜8ヶ月)頃に持ち込まれることの多い果物です。りんごと梨の明確な違いがないため、りんごが手に入らない場合初期(生後5〜6ヶ月)頃から用いても大丈夫です。シャリシャリした食感があるため、初期の場合は裏ごししたものからスタートすると良いです。

すりおろした梨を生で食べさせないように

生のりんごを離乳食で用いて喉に詰まってしまう事例が年に数回発生しております。離乳期の段階では加熱して柔らかくなったものを用いる様にしましょう。また加熱していない食材は免疫が弱い離乳期に使わないケースがほとんどです。

梨のコンポートやゼリーは離乳食で使えるか

梨のコンポートは離乳食では使わない方が良いです。コンポートにする過程で砂糖を多分に用いるためあまりおすすめできず、汁気を切っても砂糖は浸透しているためなるべく生の原料を使うようにしましょう。

ゼリーに関しては、離乳食用のものがあるためそちらを使うようにしましょう。離乳食用に設計されており、硬過ぎて食べられない、咽せるなどの不安がなく離乳食に使用することができます。

梨の旬について

和梨の旬は8〜11月頃で品種によって収穫シーズンが少しずつ違います。北海道から九州と幅広い地域で栽培されているため、その土地の品種を選ぶと良いでしょう。

美味しい野菜や果物の見分け方は、色艶が良いものとずっしり重いものを選ぶとだいたい甘くて美味しいケースが多いです。

梨の目安量とおすすめの大きさと固さ

ここでは梨の目安量とおすすめの固さについて解説します。離乳食では個人差が大きいため様子を見ながら調整するように心がけましょう。

離乳食初期の目安量と大きさ

離乳食初期の目安量は耳かきぐらいの大きさからスタートして、20g程度に増やします。大きさとしては食物繊維が残らない様に加熱した梨をすりおろして裏ごしします。

離乳食中期の目安量と大きさ

離乳食中期の目安量は20〜30gが目安で2〜3mm程度にカットします。刻み方としては粗刻み程度が適量で、こちらも加熱して用いるようにしましょう。

離乳食後期の目安量と大きさ

離乳食後期の目安量は30~40gが目安で5〜8mm角にカットします。大きい場合はスプーンで軽く潰してあげてください。

離乳食完了期の目安量と大きさ

離乳食完了期の目安量は40〜50g程度で1cm角にカットします。生の状態で食べさせる場合は、完了期〜幼児食の期間がおすすめです。

梨の栄養価について

梨には、ソルビトールという炭水化物の一種の糖アルコールと水溶性食物繊維、不溶性食物繊維が含まれております。またカリウムやビタミンB群なども含まれております。

和梨は飛び抜けて栄養価が高い果物ではないのですが、こうした栄養素が豊富なためリンゴのような使い方ができてとてもおすすめの食材です。

リンゴも梨も加熱してヨーグルトや小松菜やほうれん草のペーストなど食べにくい野菜に混ぜて梨のスムージー風にしたり、全体のバランスを整えてあげると良いです。

特に鉄分は離乳期に不足しがちな栄養素なので、いろんな食材を用いて補給するようにしましょう。

梨のアレルギーについて

梨にもアレルギーが起こる可能性があります。バラ科のアレルギーがある場合は注意が必要です。初めて食べさせる食材は、少しずつ食べさせて様子を見てください。病院の空いている時間帯に食べさせると安心して食べさせることができます。

梨の下ごしらえ

和梨はシャリシャリとした食感で少し酸味の様なエグ味を感じますが、アク抜きのような工程を用いる必要はありません。水溶性ビタミンなどは過度に洗いすぎてしまうと流れてしまうため、食材によって調整する様にしましょう。

梨やリンゴは切りたいサイズにくし切りしてV字に種を外し、背中の丸みに沿って皮を剥くと綺麗に剥くことができます。

丸ごと桂剥きにしてしまうと離乳食で使う量はごく少数なのでかなり余ります。くし切りにカットするやり方がおすすめです。

食べにくい場合はとろみをつけよう

水分の多い食材は咽せやすいため、とろみをつけたり、粘度のあるおかゆやヨーグルトと組み合わせると食べやすくなります。食べさせ方にも問題がある場合があるため、口の中に詰め込み過ぎの可能性もあるのでゆっくり食べさせる様に心がけましょう。

梨のような水分の多い食材を冷凍する注意点

水分の多い野菜や果物は加熱調理した状態で冷凍すると良い場合が多いです。離乳食用に加熱してペースト状にしたものを冷凍すると残念な食感にならず済みます。

余裕がある場合は少し多めに作り置きしておき早めに消費する様にしましょう。

梨の加熱時間

梨の様な果物はシンプルに電子レンジで加熱すると便利です。梨を月齢サイズにカットした後耐熱容器に移しラップをした状態で数分加熱しましょう。

600Wで3分程度が目安で様子を見ながら調整してみてください。気温や機械によって長さを調整する様にしましょう。

梨を使った離乳食のレシピ

ここでは梨を使った離乳食のレシピを解説します。離乳食の進捗には個人差があるため、様子をみながら調整する様にしましょう。

梨のすりおろし(7〜8ヶ月)

<材料>

  • 梨 ¼

<作り方>

  • 皮を向いた梨をすりおろし器にかけて細かくする
  • 耐熱容器に移し、ラップをかけてレンジアップ
  • 粗熱を取り冷凍保存する

梨のヨーグルト(7〜11ヶ月)

<材料>

  • ヨーグルト(離乳食用またはプレーン)
  • 梨のすりおろし

<作り方>

  • 冷凍保存した梨のすりおろしを加熱
  • ヨーグルトに混ぜて完成

砂糖なし梨のコンポート(12〜18ヶ月)

<材料>

  • 梨 くし切り4個
  • レモン スライス1切れ
  • 水 50cc

<作り方>

  • 鍋に梨とレモンスライス、水を加え弱火煮詰める
  • 程度柔らかくなったら完成

まとめ

今回は離乳食における梨についてまとめてみました。夏の中旬から秋にかけて秋を迎える和梨。独特のシャリシャリとした食感と甘みがとても美味しい食材です。果物は生で食べさせても大丈夫と思われがちですが、喉に詰まらせてしまうことも多いため必ず柔らかく加熱したものを用いる様にしてくださいね。

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