離乳食でカレイはいつから?おすすめのレシピと下ごしらえについて
離乳食でカレイはいつから?おすすめのレシピと下ごしらえについて
カレイは離乳食で最もポピュラーな魚の一つです。身がほろほろと剥がれやすく骨もわかりやすい白身魚のためとても便利。今回は離乳食でカレイを用いる場合の注意点とおすすめのレシピと下ごしらえの方法についてまとめてみました。
是非、離乳食でカレイを用いる際の参考にしていただけますと幸いです。
離乳食でカレイはいつから使えるの?
白身魚は離乳食の初期の頃から用いることができるタンパク源の一つです。この時期に使えるものは限られており、白身魚、卵黄、豆腐ぐらいで鶏肉などはもう少し先になります。
カレイの特徴について
カレイは底生魚の一つで丸く平たい見た目のカレイ目カレイ科を指します。身がほろほろとしていて味が美味しい魚で煮付けやムニエル、唐揚げなど様々な料理に用いることが可能です。安価で手に入りやすい点も良い魚です。
他のカレイ目の魚にはドーバーソールに代表されるようなシタヒラメ科や寿司のネタのエンガワなどに用いられるヒラメ科が存在します。
はじめての白身魚にピッタリだけど骨に気をつけて
カレイは身質も柔らかくコラーゲンが豊富でクセが少なく淡白で白身魚をスタートする上でおすすめの魚種の一つです。
骨があるカレイを使う場合は、縁側と言われるヒレに近い身は小骨が混入しやすくなります。そのため中心に近い部位から身を削ぐ様にしましょう。
ヒラメとカレイどっちがよいか
どちらも骨なしの切り身や刺身が販売されているため使いやすさはあまり変わりません。
ヒラメの方がしっかりしていて食感がある方ですが、大きな差ではないので好きな方を選びましょう。
取り分けでカレイの煮付けは離乳食で食べさせて良いか
煮付けには醤油が使われており、塩分について少し工夫が必要です。通常の煮付けをそのまま使用した塩分の基準を超える可能性があります。
煮汁をしっかり切ることと減塩醤油を使って塩分をカットすると良いでしょう。
カレイの目安量と大きさと固さについて
ここではカレイの目安量と大きさや固さについて解説します。
離乳食初期の場合
骨と皮を外した身を茹で裏ごし器を使い濾したものを使用します。身が崩れやすいのですり鉢を使いすり潰したものでも大丈夫です。
水分が不足しがちな場合は、茹で汁を加えて伸ばしてあげましょう。
離乳食中期の場合
骨と皮を外した身を茹でて2〜3mm程度荒くみじん切りしたものを使用します。
目安量は10〜15g食べさせます。パサついて食べにくい場合は、水分を加え片栗粉やとろみ剤を使い食べやすいように調節します。
離乳食後期の場合
骨と皮を外した身を茹でて5〜8mm角にカットします。食べにくい場合は身を潰して調整しましょう。
目安量は15g程度になります。
離乳食完了期の場合
骨と皮を外した身を茹でて1cm角にカットします。食べにくい場合は身を潰して調整しましょう。
目安量は15〜20g程度になります。
骨に注意しよう
カレイにはしっかりとした骨があります。小骨抜き処理をした切り身に関しても一定の確率で骨が混ざることがあるので必ず目視してから食べさせるようにしましょう。
カレイに限らず他の魚種も注意しながら食べさせてください。
子持ちカレイの卵は食べさせていい?
カレイの卵はプチプチとした食感が美味しい食材です。ある程度月齢が進めば食べさせても問題ありませんが、口の中で食塊を作りやすいようにおかゆやパン粥、ふかし芋に混ぜて飲み込みやすいように工夫してみましょう。
カレイと栄養価について
カレイは低脂質高タンパク質の白身魚です。日本食品栄養成分表(八訂)にはマガレイ(生)の値は100gあたり19g程度のタンパク質と100gあたり1.3gの脂質があるとされています。
魚は個体差があり収録されていない品種含め多少のばらつきはありますが、離乳食に取り入れやすい食材です。
他の栄養素については、ビタミンDが豊富で100gあたり22μg程度含まれております。
鉄分が多い野菜と組み合わせよう
大豆やえんどう豆、ほうれん草や小松菜などと組み合わせてカレイのみでは不足しがちな鉄分を補うように組むと良いです。
ある程度月齢が進んできたタイミングで添え物にほうれん草や小松菜のおひたしを用いるとグッと和食感が出てきますね!
カレイの調理方法のポイント
ここでは離乳食におけるカレイの調理方法についてまとめてみました。加熱時間や下処理の方法をうまく調整しながら離乳食に取り入れましょう。
カレイの茹で時間
カレイは3〜5分程度で火が通ります。切り身に火が通ったか確認する方法は断面みて透き通った部分がない状態で、身を押した際に沈み込むような感覚があれば大丈夫です。
カレイの臭みを取る方法
通常のカラスカレイやアサバガレイ、マガレイはそこまでぬめりが強くないのですが、高級魚といわれるナメタガレイ(ババガレイ)はぬめりが強い傾向にあります。独特の臭いがあるため、お酢や塩を用いて滑りを取るとだいぶ抑えることができます。
冷凍切り身の解凍方法
カレイは水分が多い魚種が多いため、ドリップが出ないように冷凍庫でゆっくり常温に戻すと水分が抜けてしまいます。
凍ったまま鍋に入れ加熱して使用する方法がおすすめです。表面のぬめりが気になる場合は、お湯で汚れを落としてから加熱しましょう。
カレイのアレルギーについて
カレイもアレルギーになる可能性があります。白身魚を食べさせる場合も必ず様子をみながら食べさせるようにしましょう。初めて食べさせる食材は必ず、日中病院が空いているタイミングで追加するようにしてください。
加熱調理したものを冷蔵保存する場合の注意点
加熱調理したものを保存する場合は、しっかり粗熱を取り小分け用のケースに移して保存してください。自分で冷凍保存する場合は劣化に注意してなるべく早めに使い切るようにしましょう。
カレイを使った離乳食のレシピ
ここではカレイを使った離乳食のレシピを紹介します。離乳食の進捗は個人差があるため、赤ちゃんの様子を見ながら進めましょう。
カレイとかつお出汁のペースト(5〜6ヶ月)
<材料>
- カレイ 10g
- はじめのかつおだし 20g
- 片栗粉またはとろみ剤 3g
<作り方>
- 加熱したカレイを細かくみじん切りにする
- はじめのかつおだしを500Wで50秒間加熱する
- デンプン粉(とろみ剤)を利用方法の分量に合わせて合わせる
カレイのそぼろ(7〜8ヶ月)
<材料>
- 冷凍カレイ 1切れ
<作り方>
- 冷凍カレイを水を張った鍋に入れて加熱する
- 火が通ったらカレイを取り出し多めのフォークでざっくりと潰す
- 余った分は容器に移して冷凍する
ポイント:手に入りやすい骨なしのカラスカレイを使うと簡単です。
カレイの煮付け風(9〜11ヶ月)
<材料>
- カレイのそぼろ 15g
- 砂糖 1g
- 醤油 1g
- はじめのかつおだし 20g(はじめのかつおだしはこちら)
<作り方>
- はじめのかつおだしと砂糖、醤油を加えごく弱火で加熱する
- カレイのそぼろを加えて馴染ませる
ポイント:余ったカレイのそぼろを有効活用しましょう。砂糖と醤油は風味づけ程度がおすすめです。
カレイの南蛮漬け風(完了期〜取り分け)
<材料>
- カレイ1枚
- 玉ねぎ 1/2
- にんじん 1/2
- 調理酢 小さじ2杯
- 醤油 小さじ1杯
- 片栗粉 1/4小さじ
- 顆粒 少々
- 油 適量
<作り方>
- 玉ねぎ、人参を細切りにしてシリコンスチーマーで数分加熱
- カレイに片栗粉をまぶして焼く
- 油を切り調味液に野菜と一緒に漬け込む
- 取り分けて適量食べさせてください。香辛料については別付けがお勧めです。
まとめ
今回は離乳食におけるカレイについてまとめてみました。癖がなくほろほろとした身質で食べやすい魚の一つです。是非離乳食に取り入れてみてはいかがでしょうか?
ファーストスプーンではカレイの他にも離乳食にまつわる様々な事象をまとめています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。
ファーストスプーンの離乳食についてお問い合わせはこちら(LINEで質問する)