離乳食でぶりはいつから?茹で時間やレシピや冷凍方法について
こんにちは!ファーストスプーンです。油が乗っていて小気味良い食感が特徴的な「ぶり」養殖も盛んで手に入りやすく離乳食で使用したいという方も多いのではないでしょうか?
今回は離乳食でぶりを取り入れる際、いつから使用できるのか、調理工程やレシピ、ぶりを食べさせる場合の注意点をまとめてみました。
是非、離乳食で「ぶり」を用いる際の参考になれば幸いです。
ぶりはいつから食べていい?
ぶりを離乳食で用いる場合は、離乳食後期頃が良いとされています。脂が比較的多い魚なので後ろに倒している印象です。
離乳食的な区分けではサバやイワシ・サンマなど青魚と同じ時期からスタートという文言を見かけます。実際は皮なしの養殖ぶりで計算した場合銀鮭ぐらいの脂質量です。おそらく離乳食で使っているであろう刺身のアトランティックサーモン以下の脂質量なので中期からスタートしても問題ありません。
養殖ぶりははまち?
ぶりは出世魚で東日本では「ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ」と分けられ西日本では「ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ」と長さや重さで区分されております。
養殖ぶりは、海流が穏やかな瀬戸内海で稚魚が育てられある程度大きくなるとそのまま四国で育てられるケースや比較的温暖な気候の九州に持っていかれます。
その後市場に流通するのは1年〜2年ほど育てられ4kg以上のものが出荷されており、大きさ的にはハマチぐらいのサイズのものが多かったため養殖ぶり=ハマチという呼ばれるようになりました。
ぶりは青魚なの?
ぶりは赤身魚に分類されます。マグロやカツオなどの大型の回遊魚に関しては、背中が青い魚体でも青魚と呼ぶ傾向が少なく赤身魚と呼ばれております。
生態系でも下の方でプラクトン食かつ、魚群を作る大衆魚を指す言葉として用いられる場合が多いです。
引用:水産省フェイスブック引用
青魚は「さ【「青魚」ってなんですか?】
一般の方から当方に寄せられる質問の中で比較的多い質問が、『青魚』ってなんですか?」です🐟
水産庁は行政機関なので、「青魚」の定義を決めているわけではなく、なかなか回答が難しいのですが、いつもこのように回答しています。
・「青魚」の決まった定義はなく、外観や肉質から見た便宜上・実用上の概念。
・一般的には、「背中から見て青い魚」
・群れで回遊して泳ぐことが多く、肉質は赤身の魚が多い。
・比較的大量に漁獲される大衆魚であり、高級魚は「青魚」とは呼ばれない。
・これらを踏まえると、代表的な「青魚」の例として、アジ・サバ・イワシ・サンマ・ニシンなどがあげられる。
いずれにせよ、「青魚」は美味しいという結論ですね。ば・いわし・さんま」などの小型の回遊魚で大衆魚をさす言葉です。
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離乳食におけるぶりの目安量と固さ
ここではぶりの目安量と固さについて解説します。
- 離乳食初期(5〜6ヶ月)
この時期では脂質が高いためまだ使用しないケースがほとんどです。使用したい場合は、しっかり茹でてからペースト状にして使用してください。
- 離乳食中期(7〜8ヶ月)
中期は諸説ありますが、使用する場合はフレーク(そぼろ)にして使用します。脂質が気になる場合は後期以降に回しましょう。目安量は10〜15gが基本です。
- 離乳食後期(9〜11ヶ月)
後期から使用する場合は、茹でたぶりをカット(5〜8mm程度)して使用します。食べさせてみて飲み込みにくそうだった場合はサイズを変更するようにしましょう。
目安量は一食につき15g程度です。
- 離乳食完了期(12〜18ヶ月)
完了期の場合は、茹でたぶりを1cm程度にカットします。また飲み込みにくそうな場合は、細かく刻んだものを食べさせます。
目安量は一食につき20g程度です。
骨抜きのぶりを使用する場合の注意点
どの骨抜きの魚を使用する場合でも残骨には注意が必要です。フィーレの骨抜き処理は、手作業で骨取りをしています。骨抜き後、切り身を触り残骨がないか確認し、X線を通してフィーレ内部の残骨を目視します。
何回かの残骨検査を経て消費者の元に届く骨抜きの切り身ですが、X線に綺麗に映らないものもあり、残骨が残っているケースがあります。人の手で作業しているため骨抜きのぶりでもゼロではありません。
赤ちゃんに食べさせる場合は、必ず目視してから食べさせるように心がけましょう。
ぶりの栄養価について
日本食品標準成分表(8訂)では、皮なし養殖で100gあたり12gほどの脂質を含みます。主にDHAで豊富で栄養価的には青魚に近いといえます。
またタンパク質も100gあたり21gとこちらも豊富です。離乳食で気になる鉄分の量は100gあたり1.1g、ビタミンDは4.4μg含まれております。
DHAを多く摂取させたい場合は、青魚に比べ若干ヘルシーで良い選択肢と言えます。
カルシウムや鉄分の多い野菜と組み合わせてバランスよく栄養を摂取しましょう。
他の魚種を選択するなら何が良いか
離乳期の赤身魚といえば、かつおやまぐろがおすすめです。低脂質高タンパクで刺身や骨抜きの切り身など離乳に使いやすい食材です。
かつおについては、「かつおを使った離乳食のレシピや栄養価について紹介!はじめての赤身魚におすすめ」という記事をご参考ください。
ぶりの下処理の方法と選び方
通常スーパーで売られている切り身には骨なしや骨抜きの表示がない以外、小骨が含まれています。離乳食で使う場合は、必ず皮と骨は外すようにしましょう。また魚独特の臭みを感じる場合は、表面に軽く塩を振り下茹でをしてから使うと軽減することができます。
ぶりは養殖が盛んで刺身で売られているものが多いのでそちらを使うとより安心です。
ぶりは養殖と天然どちらが良い?
天然のぶりは夏と冬で脂の乗り方が異なり、個体のサイズによって味わいが変化するため、通年で安定している養殖がおすすめです。
ぶりは比較的に手に入りやすく刺身や刺身用のロインが販売されているためそちらを使用すると骨が少なく離乳食に使いやすいです。変則的な小骨が入っていないか注意しながら調理してください。
ぶりを使った離乳食のレシピ
ここではぶりを使った離乳食のレシピを一部紹介します。離乳期は個人差が大きいためお子様の状況に合わせて調整するように心がけましょう。
ぶり大根(9〜11ヶ月)
<作り方>
- ぶり 15g
- 大根 20g
- 水 100cc
- 醤油 少々
- みりん 少々
<作り方>
- ぶりと大根を5mm角にカットする。
- 大根は軽く下茹でしてアクを抜く
- ぶり、大根、水、醤油、味醂を入れ中火で加熱
- ある程度水分が飛んできたタイミングで完成
とろみが欲しい場合は、片栗粉でとろみをつけましょう。
ぶりの照り焼き(12〜18ヶ月)
<材料>
- ぶり 20g
- 小松菜 10g
- 油 小さじ1/2
- 醤油 少々
- 味醂 少々
<作り方>
- ぶりを1cm角にカットする。
- 油を引いたフライパンにぶりを入れ火が通るまでソテーする
- 調味液を加え軽く色をつける
- 添え物の小松菜を食べやすい大きさにカットしさっと茹でる
添え物には鉄分やカルシウムの多い小松菜がおすすめです。
まとめ
今回はぶりについてまとめてみました。養殖技術が発展しているため比較的に手に入りやすいぶり。
良い質の油が乗っていて歯切れもよくとても食べやすい魚なので是非離乳食に取り入れてみましょう。
ファーストスプーンでは他にも離乳食にまつわる記事をアップロードしています。是非、気になる記事がありましたらご覧いただけますと幸いです。
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