離乳食の鮭はいつから?手づかみできるおすすめの商品も紹介

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

魚介類は臭みが気になるものも多いですが、鮭はクセが少なく挑戦しやすいのが利点です。スーパーなどでも手に入りやすく、老若男女に親しまれています。一方で、安全に美味しく鮭を食べてもらうためには、知っておきたいこともあります。この記事では、離乳食の鮭における注意点やポイント・仕事で忙しく家事に時間を割くのが難しい方でも、簡単に取り入れる方法などを紹介します。ぜひ赤ちゃんの鮭デビューにお役立てください。

離乳食の鮭はいつから?

鮭は離乳食中期からスタートしましょう。見た目から赤身魚と思われがちな鮭ですが、白身魚に分類されます。しかし、ほかの白身魚に比べると脂身が多いため、最初の白身魚の離乳食としては不向きです。身のやわらかいタイやカレイ、ヒラメなどに慣れてきたら、鮭を食べさせてみましょう。離乳食初期の目安としては、生後5〜6ヶ月ごろです。大人の食事に興味を持ち始める・首がしっかり座っている、支えていれば座れる・よだれを垂らすなどの成長が見られる、ごっくん期と呼ばれる時期です。この時期におかゆや野菜、脂身の少ない白身魚からスタートします。次の離乳食中期の目安としては、生後7〜8ヶ月ごろです。上手に飲み込みができる・座り方に安定感がある、食べ物を口に入れることに慣れ、食べられる量も増えてくるなどの成長が見られる、もぐもぐ期と呼ばれる時期です。鮭の離乳食は、この時期に様子を見ながら始めましょう。

鮭の栄養素やサーモンとの違い

鮭にはどんな栄養素が含まれているか、また意外に知らないサーモンとの違いも紹介します。

栄養素

鮭の栄養素はとても豊富です。アスタキサンチン、DHA・EPA、ビタミンB群、ビタミンDなど、子どもの成長を助けてくれる栄養素がたっぷり含まれています。鮭が赤い色をしているのは、アスタキサンチンという赤い色素が含まれているからです。アスタキサンチンは抗酸化作用が高く、免疫力を高めます。DHA・EPAは脳を活性化させる力があり「赤ちゃんに鮭を食べさせると頭が良くなる」ともいわれることがあるほどです。ビタミンB群のなかでも多く含まれているビタミンB12は、葉酸とともに赤血球を作るときに必要な成分です。鮭50gほどで、成人1日あたりの推奨量を補うことができます。また、ビタミンDは、免疫機能を調整する働きやカルシウムの吸収を助けてくれる働きがあります。大人にもうれしい栄養素が豊富なうえ、さまざまな調理法でおいしく食べられる鮭は、赤ちゃんと一緒に、家族みんなで食べていきたい食材です。

サーモンとの違い

鮭を英語に翻訳するとsalmon(サーモン)となりますが、日本では養殖であるサーモントラウト(マス)やシルバーサーモンをサーモン、養殖ではないものを鮭と呼び分けています。回転寿司などで出てくるサーモンは養殖のため、アニサキスが寄生することなく、生食できますが、鮭は天然のため、基本的に加熱しないと安全に食べられません。

離乳食で鮭を与える際の注意点

離乳食で鮭を与える際には留意しておきたい点があります。しっかり押さえておきましょう。

アレルギーに気を付ける

鮭によるアレルギーは、鯖と同様、魚介アレルギーのなかでも多いとされています。蕁麻疹、喘息、胃腸アレルギー、アナフィラキシーショックなどを引き起こす可能性もあるため、初めて食べさせる食材同士は、同じ日に食べさせないようにしましょう。ほかの食材でも共通ですが、初めての食材を食べる日はかかりつけ病院が休みではないかのチェックは必須です。診療時間内に食べさせることや赤ちゃんの体調がよい日に、少量ずつ様子を見ながら与えることを忘れないようにしましょう。

塩鮭に気を付ける

鮭を選ぶ際は、塩鮭ではなく生鮭を使うようにしましょう。脂や塩が強いものは赤ちゃんの体にとって悪影響です。塩分を摂りすぎると腎臓に負担がかかったり、食塩による中毒症状が出たりする可能性があります。離乳食の鮭は、赤身の部分であることと、生鮭であることを基準に選ぶことが大切です。万が一塩鮭しか手に入らなかった場合もご安心ください。一度茹でて塩抜きをしてあげれば、赤ちゃんにも食べさせられます。ですが旨味も一緒に抜けやすいため、はじめから生鮭を使用することがおすすめです。

鮭フレークに気を付ける

塩鮭と同様、市販の鮭フレークも塩分が多いものは、赤ちゃんにとって負担です。また、添加物が多く入っているものも避けた方がよいでしょう。もし、市販の鮭フレークを使う場合は、塩抜きしたうえで、お粥に混ぜたり、スープに入れたりして食べさせてあげれば安心です。生鮭を使い、おうちで鮭フレークを作ることも可能です。

  1. 鍋にお湯を沸騰させ、生鮭を入れる
  2. 火が通ったら取り出し、手で触れられる程度に冷ます
  3. 鮭の皮を剥き、食べやすい大きさにほぐしながら骨を取る
  4. フライパンに少量の油を敷き、鮭を入れ、焼色を付ける
  5. 酒大さじ1・みりん大さじ1を加え、汁気が飛ぶまで加熱しながら混ぜ合わせたら完成

すべての骨を取る作業が少し手間ですが、手でほぐせば手早く簡単に取れるので、ぜひお試しください。また、多めに作り置きしておけば、忙しい日も簡単に使用できます。

鮭の選び方と冷凍保存の方法

鮭にはいくつか種類があります。離乳食に適した鮭の選び方や保存方法も紹介します。

鮭の選び方

前述したとおり、離乳食の鮭は生鮭を使用するのがおすすめです。スーパーなどでよく売られていて、馴染み深いのは「白鮭(秋鮭)」と呼ばれるもので、国内で獲れる天然の鮭です。離乳食に適した鮭の選び方として「脂身が少ない」「生鮭である」「鮮度がいい」ことを基準に選ぶことが大切です。また、買ってからすぐに調理しないと、臭みが出たり、鮮度が低下したりする原因になります。鮭を買ったらできるだけ早めに調理するようにしましょう。どうしてもサーモンしか売っていなかった場合は「アトランティックサーモン」や「サーモントラウト」など、なるべく脂身の少ないものを選び、加熱してから使うようにしてください。お刺身の状態で与えるのは3歳以降にしましょう。

冷凍保存の方法

冷凍保存するとしても、購入後は早めに下処理しないと臭みが出てしまいます。加熱調理したあとに少量の酒をかけ、粗熱が取れたらラップで密閉しましょう。鮭フレークなどに調理後冷凍する場合は、ラップで小分けにしたあとフリーザーバッグに入れておくのが便利です。1ヶ月ほど冷凍保存ができ、使用する際は、電子レンジで解凍すればすぐに使えます。

鮭を使ったおすすめの離乳食

ここまで離乳食の鮭を与えるうえでの注意点や調理法をお伝えしました。とはいえ、初めて離乳食に鮭を取り入れるため不安だという方、忙しくて下処理の時間も省きたいという方もいるでしょう。より手軽に鮭を使った離乳食を取り入れたいという方に、おすすめの商品を紹介します。

鮭のおやき

生後12~18ヶ月の子どもにおすすめなのが、First spoonの鮭のおやきです。手づかみ食べがしやすいように作られたじゃがいものおやきで、宮城県をはじめとする全国の美味しい野菜を使っています。

注文後、家に届いてからは湯煎解凍するだけなので、忙しい日にもすぐ用意することが可能です。長時間子どもから目が離せない、ほかの家事で手一杯という日にも、湯煎だけというのはかなりうれしいポイントです。離乳食で食べさせるタイミングがわからない食材に、卵もあります。卵は与え方に気を付けないと、アレルギー症状が出てしまう可能性があります。離乳食で卵をあげるときの進め方について、こちらで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。本記事では離乳食の鮭の開始時期や注意点、手づかみできるおすすめの商品などを紹介しました。馴染みのある鮭ですが、赤ちゃんの安全のためにも気をつけるべき点はしっかり押さえておきましょう。First spoonの離乳食は、保存料・食品添加物不使用で栄養たっぷりです。レトルト食品に罪悪感を覚えるという方にもうれしい、手作りメニューが揃っています。月齢に合わせて栄養バランスを考えた定期便が毎月届くプランもあるため、いつもの家事にもっと余裕を持ちたいという方は、取り入れてみてはいかがでしょうか。初回のみ、1,520円~のお試しセットもあるので、ぜひご活用ください。

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監修

管理栄養士 料理家 片村優美

管理栄養士兼料理家です。レシピを作ったり、記事を書いたりしています。

野菜をたっぷり使った健康的な料理が好きで、テーブルコーディネートや撮影までを自分で行っています。

栄養はもちろんのこと、心理効果や美味しさなど食の4次機能を伝えていきたいです。