離乳食でメロンはいつから使えるの?生で使用する際の注意点レシピについて
赤ちゃんに果物を食べさせる場合には、なるべく甘くて食べやすい果物を使いたいものです。柔らかく食べやすいバナナから果物をスタートさせる場合が多いのですが、メロンも糖度が高く水分も多いためとても食べやすい食材の一つ。
今回は瓜科の植物であるメロンを離乳食に用いる場合、いつから使えるのか?。目安量や固、栄養価についてまとめてみました。
是非、離乳食に取り入れる際の参考にしていただけますと幸いです。
メロンは離乳食でいつから使えるの?
メロンは離乳食の初期の頃から使用することができる食材の一つです。果汁を絞ってジュースにし、とろみを付けてあげると様々な月齢で使うことができるためとても便利です。
メロンは甘い印象があり、離乳食に使うには少々甘すぎて糖度の高さ的にNGかと思われがちですが、離乳食でよく使われるトウモロコシも13〜18度の幅なのでメロンと同じぐらいの甘さです。
トウモロコシを食べることができたのなら、糖度的にはあまり差はないためメロンにチャレンジしても良いかも知れません。またメロンは分類的には瓜科の野菜という区分ですが、栄養成分の区分は果物と果実的野菜と言われる特殊なジャンルに位置しています。同じくスイカやイチゴも同様の扱いです。
離乳食で使用する場合は、野菜と果物は同一の区分けの総量で使われているケースがほとんどです。水分量が高く甘い野菜的な位置付けで捉えると良いかもしれません。
離乳食向きのメロンは赤肉種?
メロンと言っても様々な違いがあります。まず果肉の色に違いがあり、大きく分けて2種存在し、赤肉メロンと青肉メロンに別れます。
日本で代表的な品種は赤肉メロン(夕張メロン)、青肉メロン(アンデスメロン)になります。どちらも網目状の白い模様が入っているネット系メロンになります。
メロンといえば、網目状の模様が入っているイメージですが、網目のないノーネット系のメロン(ハネデューメロン)というアメリカ南部やメキシコ産の輸入メロンも広く流通しております。比較的に輸入の網目のないノーネット系メロンは甘さが抑えられてすっきりとした味わいが印象的です。
離乳食におすすめの品種は、ネット系メロンであれば大体香りがよく肉厚で甘い品種が多いためそこまで気にしなくても大丈夫です。
ネット系メロンで作付が多く入手しやすいものですとアールスメロンとアンデスメロンどちらかであれば大体甘いです。
オフフレーバーについて
メロンは熟成が進みすぎると酢酸エチルとエタノールが増加し、アルコールを混ぜた薬品のような香りが強くなることがあります。
明らかに通常のメロンと香りが異なり、本来その食品からしないような変な香りをオフフレーバーと言います。物質に何らかの変化が発生しているため、食べさせるべきではありません。
同様のフレーバーはバナナなどにも同様の現象が起こり注意が必要で、所謂熟れ過ぎという現象なのですが適切なタイミングで食べれるように心がけましょう。
特にツンとする臭いを感じる場合は、腐敗している可能性があります。果皮の一部が凹んでいたりしないか目視で確認しましょう。
メロンの目安量と固さ
ここでは目安量と固さについて解説します。メロンは果実的野菜に区分される食材を野菜と同様の量を食べさせる場合、糖質の取りすぎに注意しなければなりません。しかし同じく甘い野菜系の食材のコーンやさつまいも、カボチャなどと同程度以上の糖質を含む食品も野菜としてカウントしているケースが多いため野菜・果物ベースで解説します。
気になる場合は、糖質の少ない葉物野菜と組み合わせて調整すると良いかもしれません。
離乳食初期の目安量と固さ
離乳食初期の目安は耳かき程度からスタートして最終的に20gを目標に量を増やします。食べさせる場合は、果肉を加熱して柔らかくしたものを裏ごし器に移し濾します。粘度が欲しい場合は、とろみ剤を使うと良いでしょう。
離乳食中期の目安量と固さ
離乳食中期の目安は20〜30gが目安量です。食べさせる場合は加熱したものを粗刻み程度にカットして食べさせます。繊維が口に残る場合はより細かくカットします。
離乳食後期の目安量と固さ
離乳食後期の目安量は30〜40gが目安です。加熱したものを5mm角程度に刻み食べさせます。口に残る様でしたらより小さくカットしましょう。
離乳食完了期の目安量と固さ
離乳食完了期の目安量は40〜50gが目安です。加熱したものを1cm角程度に刻み食べさせます。口に残る様でしたらより小さくカットしましょう。
メロンを生で食べさせて大丈夫?
メロンは離乳食では、基本的に生食はあまりおすすめできません。離乳期の誤嚥による事故が多い食材に生のすりおろしたりんごが挙げられており、食塊の固さや詰まりやすさが指摘されています。見た目は柔らかく見える生のすりおろしりんごですが、口の中に入れすぎてしまって詰まる事故が稀に発生しているため注意が必要です。
メロンも同様に生食で食用とされるケースの多い食材ですが、加熱をして食べさせた方が誤嚥のリスクを軽減することができます。特に物によっては固さが出るメロン、無理に生食べさせずレンジで加熱するなど一手間加えるようにしましょう。
離乳食を食べさせる上で重要なポイントはゆっくり食べさせること、無理やり口の中に詰め込まない様に飲み込んだのを確認してから食べさせてください。
メロンの下ごしらえの熟成ポイント
メロンを調理する場合は、半分に割って種子の部分をスプーンでくり抜き使用します。種をくり抜いた後の内側の繊維質の部分は外すほどのものではないので、様子をみながら使用してください。
メロンはある程度柔らかく熟成させてから食べる食材です。確認方法はヘタを見てしおれてきており、少し色が黄緑色になってきて叩くと低い音が聞こえるタイミングがベストです。
一番わかりやすい点が香りで甘い香りが漂ってくるため簡単に見分けることができます。
保存方法は、カット前は常温で保存しておきカット後は揮発しないようにラップをし冷蔵庫で保存します。
メロンを加熱する際のポイント
メロンはウリ科の植物のため加熱しすぎると独特の青臭さが出てきて少し残念な気持ちになります。
水分を飛ばしすぎないようにさっと加熱を済ませてあげましょう。
メロンの冷凍方法について
冷蔵でも十分に保存できるメロンですが、冷凍することも可能です。おすすめは熟したメロンをカットして冷凍袋にいれ少し潰してあげるとシャーベット状になって面白い食感になります。
メロンの栄養価について
メロンは赤肉種と緑肉腫の露地栽培でβカロテンの割合が、日本食品標準栄養成分表(8訂)を参考にすると100gあたり、3600μgと140μgと大きく変化しております。これは赤肉種のオレンジ色に起因しているもので、他の栄養素については大きな差がありません。
ミネラルについては他の野菜同様にカリウムが多くマグネシウム、鉄分、亜鉛などが微量に含まれております。
ビタミンについては、ビタミンB群、葉酸とビタミンCとこちらも微量に含まれております。
気になる炭水化物の量については、100gあたり10.4gで食物繊維量は0.5gになります。
品種や時期、栽培方法によって多少バラつきはあるもののメロンは総じて満遍なく栄養素を有している食材と言えるでしょう。
メロンのアレルギーについて
メロンには食物アレルギーが存在します。食べさせて発疹が出たり、苦しそうにしているアレルギー反応が出ている場合は、食事を中断し病院に連れて行きましょう。
初めて食べさせる食事は、必ず反応が出ないか少しずつ様子を見ながら与えるようにしてください。
メロンを食べたら喉や舌がピリピリする
メロンが発酵しすぎてエタノールや酢酸エチル、炭酸ガスなどの刺激物を生成した可能性と瓜科特有のククルビタシンによる渋い苦味が以外にも、食物アレルギーの可能性があります。
メロン自体には問題がない可能性があるので味や香りを注意してみましょう。
メロンを使ったおすすめの離乳食レシピ
ここではメロンを使った離乳食のレシピを紹介します。
メロンペースト(5〜6ヶ月)
<材料>
- メロン 20g
<作り方>
- メロンを20g切り出す
- 電子レンジに入れラップをし軽く水を加え500W50秒加熱する
- 裏ごし器に移し裏ごしする
メロンゼリー(7〜8ヶ月)
<材料>
- メロン 1/2個
- ゼラチン 5g
- 水 50cc
<作り方>
- メロンを半分に割り種をくり抜く
- スプーンで果汁をくり抜き鍋に移し果汁はボールに分ける
- ヘラで細かく潰しながらメロンを軽く煮込む
- 火を止めて果汁、水、ゼラチンの順に加え馴染ませる
- 容器に移し冷蔵保存
まとめ
今回は離乳食におけるメロンについてまとめてみました。露地栽培の他にも温室栽培も盛んで通年で入手することができます。
品種改良や栽培方法も進歩しており、国産に関してはだいたい肉厚で甘い品種なので、柔らかくなった適切なタイミングで取り入れましょう。
ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしておりますので、お時間がございましたら記事の方、ご覧いただけますと幸いです。
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