豊かな香りと栄養を!離乳食にニラを取り入れる時期と簡単レシピ
豊かな香りと栄養を!離乳食にニラを取り入れる時期と簡単レシピ
ニラは、βカロテンを始め、葉酸やビタミンKなど、赤ちゃんに嬉しい栄養素がいっぱいの緑黄色野菜です。薬膳料理にも使われるほど栄養満点で、一年を通して手に入りやすく、加熱すると甘みが増すのも魅力的なポイント。
今回は、そんなニラを離乳食に活用するための、時期ごとの進め方、下処理のコツ、そして美味しいレシピをご紹介します。「離乳食にニラってどうかな?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
離乳食にニラはいつから試せる?

離乳食でニラを使う時期は、情報源によって多少異なりますが、中期(生後7〜8ヶ月)から後期(生後9〜11ヶ月)頃に始めることが多いようです。
「いつから」という点については、専門家によって意見が分かれることもありますが、ニラは香りが強めの香味野菜であり、繊維質も含むため、後期から完了期(生後12〜18ヶ月)に本格的に使うという考え方が一般的です。
同じく香りの強い硫化アリルを含む玉ねぎは、初期から使われることを考えると、ニラは中期頃から少量ずつ試してみるのが良いかもしれません。お子さんの様子を見ながら、慎重に進めていきましょう。
ニラの茎は香りが強い?
ニラ特有の香りの元となる硫化アリルは、白い根元の部分に特に多く含まれています。離乳食では、細かく刻む際に繊維が壊れて香りが立ちやすいため、特に初期の頃は根元を少し切り落として使うと良いでしょう。
硫化アリルは水溶性なので、水にさらしたり、茹でることで香りが和らぎます。実際に離乳食に使う際は、これらの下処理を行うため、香りは比較的穏やかになりますので安心してくださいね。
時期別の目安量とおすすめの固さ
離乳食に使うニラの目安量と、食べやすい固さ(形状)の目安をまとめました。お子さんの成長や食べる様子に合わせて、量を調整してくださいね。
- 離乳食初期(生後5〜6ヶ月頃): まだ使用は控えましょう。もし試す場合は、しっかりと茹でて、裏ごししてペースト状にする必要があります。
- 離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃): 細かくみじん切りにしたものをごく少量から試してみましょう。他の野菜と合わせて、1回の野菜の目安量(20〜30g程度)になるように調整してください。
- 離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃): まだ繊維を噛み切るのが難しい時期なので、中期と同様に細かくみじん切りにしたものがおすすめです。他の野菜と合わせて、1回の野菜の目安量(30〜40g程度)になるように調整しましょう。
- 離乳食完了期(生後12〜18ヶ月頃): 歯茎で食べ物を噛めるようになり、奥歯も生え始める時期です。誤嚥を防ぐため、少し粗めのみじん切りにしたものを、おやきやチヂミなどに混ぜて使うのがおすすめです。
ニラの栄養素について

ニラは、βカロテンをはじめ、ビタミンC、ビタミンK、葉酸、そしてカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄など、たくさんのビタミンやミネラルを含む栄養満点な野菜です。
また、食物繊維も豊富なので、離乳食に積極的に取り入れたい食材の一つと言えるでしょう。特にビタミンKは、腸内細菌によっても作られますが、離乳食の段階では不足しがちなので、ニラは貴重な栄養源となります。
苦味が少ない使いやすい野菜
赤ちゃんは、大人よりも味覚が敏感で、大人が感じない程度の苦味にも反応することがあります。ビタミンKが豊富な小松菜やほうれん草などの葉物野菜は、苦味が出やすく、苦手なお子さんもいます。
その点、ニラは特有の香りはあるものの、加熱すると苦味が少なくなり、甘みが出てくるため、離乳食にも比較的使いやすい野菜と言えます。
ニラに含まれる硫化アリルの補足
硫化アリルは、玉ねぎやにんにくにも含まれる成分で、加熱することで香ばしい香りに変わります。そのため、しっかりと火を通せば、離乳食でも気にせず使うことができます。
注意したいのは、硫化アリルそのものではなく、加熱が不十分で生のまま残っている場合に感じられる辛味です。離乳食に使う際は、必ずしっかりと加熱するようにしましょう。
ニラの保存方法や下ごしらえ
- 保存方法: ニラは傷みやすいので、購入後はなるべく早く使い切るようにしましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、購入時のポリ袋の口を軽く縛って立てて保存すると、鮮度を保てます。ポリ袋の内側が濡れている場合は、ペーパータオルで軽く包んでから立てて保存するのがおすすめです。
冷凍保存する場合は、3〜4cm程度のざく切りにして冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて保存します。
または、あらかじめ加熱して、月齢に合わせたサイズにカットしたものを、製氷皿や冷凍保存用トレーに入れて冷凍するのも便利です。
冷凍保存した場合でも、1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。 - 下ごしらえ: ニラを離乳食に使う際は、調理する直前に流水でよく洗い、汚れを落としてから使いましょう。
水にさらしてアク抜きをする必要はありません。
レタスやニラのような葉物野菜は、洗ってから保存すると傷みやすいため、できるだけ使う直前に洗うように心がけましょう。
ニラを初めて食べさせる際の注意点
ニラは食物繊維が豊富なので、初めて食べさせる際は、必ず細かく刻んで、少量からスタートしましょう。他の食材と組み合わせながら、バランス良く栄養を摂ることが大切です。
稀にニラによるアレルギー反応が起こることもあります。そのため、初めて食べさせる際は、必ず少量から始め、お子さんの様子を 観察しながら進めてください。
離乳食の時期は、何が原因でアレルギー反応が出るか分かりません。新しい食材を試す際は、少量ずつ様子を見る習慣をつけておくと安心です。
ニラの茎は必ず細かく刻んで
ニラの茎は葉先よりも繊維質で硬いため、赤ちゃんが食べにくいことがあります。大人の歯でも噛みにくい部分は、特に細かく刻んでから食べさせるようにしましょう。葉先は比較的柔らかいですが、根元に近づくほど硬くなるので、注意が必要です。
ブレンダーやフードプロセッサーでうまく刻めない場合は、水分が多い玉ねぎやキャベツなどと一緒に調理すると、細かくなりやすいかもしれません。
ニラを使った離乳食レシピ
それでは、ニラを使った簡単離乳食レシピをご紹介します。お子様の食べる様子に合わせて、量を調整しながら作ってみてくださいね。
ニラと玉子のスープ(7〜8ヶ月頃から)
- 材料:
- ニラ:10g(葉先部分)
- にんじん:5g
- 卵黄:1個
- 離乳食用の出汁:規定量(または、かつお節でとった出汁)
- 水:適量
- 作り方:
- にんじんの皮をむき、細かくみじん切りにする。
- ニラの葉先部分を細かくみじん切りにする。
- 鍋に出汁とにんじんを入れて火にかける。
- にんじんに火が通ったらニラを加え、さっと煮る。
- 溶きほぐした卵黄を少量ずつ加えて火を通す。
- 出汁の量を、お子さんの飲みやすいように水で調整して完成。
ニラ玉(9〜11ヶ月頃から)
- 材料:
- ニラ:20g
- 全卵:1/2個
- ごま油:小さじ1/2
- 砂糖:少量(1g程度)
- しょうゆ:ほんの少し
- 作り方:
- ニラの根元を少し切り落とし、粗みじん切りにする。
- 全卵1/2個を溶き、砂糖を加えて混ぜ合わせる。
- フライパンにごま油をひき、中火で熱し、ニラを炒める。
- ニラがしんなりしたら、卵液を流し入れ、大きく混ぜながら火を通す。
- 卵に火が通ってきたら、風味付けにしょうゆと残りの砂糖を加えて、さっと混ぜ合わせたら完成。
- ※大人のニラ玉は半熟に仕上げることが多いですが、離乳食では必ずしっかりと火を通してください。
まとめ
今回は、離乳食におけるニラについてご紹介しました。ニラは栄養満点で美味しい野菜ですが、繊維質なので、調理方法を工夫する必要があります。
離乳食に取り入れる際は、今回の情報を参考に、お子さんのペースに合わせて、少しずつ試してみてくださいね。
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