安価で栄養満点!離乳食にも取り入れやすい、もやしの使い方と簡単レシピ
もやしは、お財布に優しく、手軽に手に入る強い味方。離乳食に使う際には、いくつか注意したい点もありますが、上手に取り入れれば、お子さんの成長に欠かせない食物繊維を無理なく補給できる優秀な食材なんです。
今回は、離乳食にもやしを安心して取り入れるための、時期ごとの使い方、下処理のコツ、そして簡単でおいしいレシピをご紹介します。「うちの子にもそろそろもやしデビューさせてみようかな?」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
離乳食にもやしはいつからOK?

離乳食でもやしを取り入れ始めるのは、後期(生後9〜11ヶ月)頃が一般的です。しっかりと茹でれば、もやし特有のシャキシャキ感は和らぎますが、細かく潰したり、ペースト状にするのにはあまり向きません。
そのため、ある程度、舌や歯茎で食べ物をモグモグできるようになった時期からスタートするのが安心です。焦らず、お子さんのペースに合わせてあげましょう。
もやしの元になる豆
もやしは、緑豆、大豆、黒豆などの豆類を発芽させた、生まれたばかりの芽の部分のこと。同じように種を発芽させた野菜には、スプラウトがありますね。
私たちが普段よく目にするもやしは、緑豆という種類の豆からできていて、春雨の原料にもなるんですよ。
もやしは消化に悪いの?
「もやしは消化に悪い」なんて話を聞いたことがあるかもしれません。でも実は、もやしは比較的消化しやすい食材なんです。
もやしに多い不溶性食物繊維が原因と言われることもありますが、100gあたり1.3gと、実はそれほど多くありません。
もしかしたら、もやしが食べやすいので、あまり噛まずにたくさん食べてしまうと、消化不良を起こしやすい、というイメージが広まったのかもしれませんね。
離乳食では、しっかりと加熱して、食べやすい大きさにカットしてあげることが大切です。
時期別の目安量と固さ
ここでは、離乳食にもやしを使う際の、時期ごとの目安量と、食べやすい固さの目安をご紹介します。
離乳食初期(生後5〜6ヶ月頃) | まだ使用できません。 |
離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃) | 試す場合は、ごく細かくみじん切りにして、少量からスタートしましょう。 |
離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃) | 5〜8mm程度の幅にカットしてあげましょう。 歯茎で軽く噛めるくらいの柔らかさが目安です。 |
離乳食完了期(生後12〜18ヶ月頃) | 1cm程度の幅にカットして柔らかく茹でます。 1回の目安量は、40〜50g程度です。 |
もやしの栄養価

もやしには、ビタミンB群やビタミンCといったビタミンの他に、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルも少しずつ含まれています。
特に注目したいのは食物繊維。茹でた緑豆もやしの場合、100gあたり約1.5g含まれています。他の野菜と比べて飛び抜けて多いわけではありませんが、食べやすいのが嬉しいポイントですね。
ちなみに、もやしには緑豆もやし、ブラックマッペもやし、大豆もやしがあり、種類によって栄養価が少し異なります。
- 栄養価が高い順: 大豆もやし > ブラックマッペもやし > 緑豆もやし
- タンパク質の含有量: 緑豆もやし 約1.7g、大豆もやし 約2.2g(100gあたり)
脂質や炭水化物の量には大きな差はありません。
もやしって栄養がないの?
もやしは、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜と比べると、確かに栄養価は低いかもしれません。でも、決して栄養がないわけではありません。
もやしだけをたくさん食べさせるのではなく、色々な野菜や食材と組み合わせて使うことで、バランスの良い食事になります。付け合わせとして、あるいは、お肉などと一緒に調理して、お子さんの食事をサポートしてあげましょう。
もやしを使うメリット
栄養価は他の野菜に劣るかもしれませんが、もやしには、クセがなく、とっても食べやすいという大きなメリットがあります。
離乳食後期から幼児期にかけては、好き嫌いが出てきて、今まで食べていたものを急に食べなくなることもよくありますよね。
そんな時、もやしは食物繊維を補給するのに役立ちます。色々な料理に少しずつ混ぜて、食べ慣れてもらうのも良いかもしれません。
もやしの下ごしらえと保存方法
離乳食にもやしを使う際は、豆の部分とひげ根を取り除くのがおすすめです。豆もや
- 保存方法: もやしは傷みやすい野菜なので、開封後は冷蔵庫で保存し、できるだけ早く使い切りましょう。
色が茶色っぽくなっていたり、酸っぱいようなにおいがする場合は、使用を避けてください。
冷凍保存すると水分が抜けて食感が悪くなるため、チルド保存がおすすめです。 - 加熱のポイント: 大人はもやしをシャキシャキした食感が残る程度に加熱することが多いです。
離乳食に使う場合は、しっかりと加熱しましょう。目安は3〜5分程度、箸で触るとクタッとなるくらいが目安です。 - 冷凍保存:あまりおすすめはしませんが、もし冷凍する場合は加熱調理後に細かく刻んだものを製氷皿などに入れて、冷凍保存すると少量ずつ使えて便利です。
もやしを使った離乳食レシピ
それでは、もやしを使った簡単離乳食レシピをご紹介します。お子さんの成長に合わせて、量を調整しながら、様子を見ながら食べさせてあげてくださいね。
もやしのナムル(9〜12ヶ月頃から)
材料:
- もやし:30g
- ごま:小さじ1/2
- ごま油:小さじ1/4
- しょうゆ:ほんの少し(風味付け程度)
作り方:
- もやしの豆とひげ根を取り除く。食べやすいように1/4程度の長さにカットする。
- 耐熱容器にもやしを入れ、軽く水を振りかけ、電子レンジ(600W)で3分加熱する。
- 加熱後、もやしの水分をしっかりと切る。
- ごまとごま油を混ぜ合わせ、最後にほんの少ししょうゆで風味をつけたら完成!
※しょうゆは、ほんの少しだけ加えて、ナムルの味が濃くなりすぎないように注意しましょう。
ひき肉ともやしのあんかけ(12〜18ヶ月頃から)
材料:
- 豚ひき肉(赤身):30g
- もやし:30g
- ごま油:小さじ1/4
- かつおだし(顆粒):少量(または、だしパックでとっただし 大さじ2程度)
- 片栗粉:小さじ1/2
- しょうゆ:ほんの少し(風味付け程度)
作り方:
- もやしの豆とひげ根を取り除き、1/4程度の長さにカットする
- フライパンにごま油をひき、もやしとひき肉を炒める。
- かつおだしとしょうゆを混ぜ、水溶き片栗粉(水 小さじ1に片栗粉を溶かす)を加えて混ぜる。
- もやしとひき肉に3を加え、とろみがつくまで煮たら完成!
※かつおの風味が食欲をそそり、食べやすくなります。ひき肉はできるだけ脂身の少ない赤身肉を使うのがおすすめです。手に入らない場合は、塊の豚もも肉を自分でミンチにすると安心です。
もやしと鶏肉の中華スープ(12〜18ヶ月頃から)
材料:
- 鶏もも肉:10g
- もやし:10g
- 水:100ml
- 中華だし:ほんの少し
- ごま油:ほんの少し(風味付け程度)
作り方:
- もやしのひげ根を取り除き、1/4程度の幅にカットする。
- 鶏もも肉は5mm角にカットする。鍋に水、鶏肉、もやしを入れて煮込む。煮込みすぎた場合は、水を足して調整する。
- 中華だしを加えて味を調整する。(だしに塩分が含まれていない場合は、ほんの少し塩を加えてもOK)仕上げにごま油を数滴たらしたら完成!
※もやしは、箸で触るとへたっとするくらい、しっかりと加熱しましょう。鶏もも肉は柔らかく食べやすいのでおすすめです。皮を取り除けば、もも肉も低脂質・高タンパクな食材になります。
まとめ
今回は、離乳食におけるもやしの使い方についてご紹介しました。もやしは、クセがなく食べやすいので、野菜が苦手なお子さんにも比較的受け入れやすい食材です。
離乳食初期や中期は、他の野菜を中心に進めていくのが良いかもしれませんが、好き嫌いが出てきやすい時期に、食物繊維を補給する手段の一つとして、ぜひもやしを試してみてはいかがでしょうか?色々な工夫をしながら、お子さんの「おいしい!」を見つけてあげてくださいね。
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