離乳食にごぼうは使えるの?下ごしらえの方法やおすすめのレシピについて
ごぼうは食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルを含む食材です。主に日本や中国や韓国、台湾など東アジアで食され、炒め物やスープ、煮物など漢方としても知られています。
ごぼう独特の食感と風味が特徴的な野菜ですが、とても健康的な食材のため離乳食でも用いられることがあります。
今回は、離乳食におけるごぼうの下ごしらえの方法やおすすめのレシピについてまとめてみました。
ご覧いただけますと幸いです。
ごぼうはいつから使えるの?
離乳食でのごぼうのスタート時期は媒体によってまちまちですが、離乳食の後期(9〜11ヶ月)頃から用いられる野菜です。
ごぼうは、炒めると強く食感が出ますが茹でると比較的柔らかくなります。離乳食では煮物やすりおろした状態で用いられることが多いです。
食物繊維が豊富な食材のためなるべく細かくした状態で取り入れるようにしましょう。
ごぼうを使うメリット
ごぼうは食物繊維が豊富である点がとても良いです。特に離乳期や幼児期には気になることが多いです。
離乳期に食物繊維が気になる場合の記事はこちらに記載があるため、是非参考にしてみてください。
食物繊維が豊富な離乳食は?おすすめの食材から食べさせ方までご紹介
ごぼうの食べさせる量や目安の固さ
ここではごぼうを食べさせる際の量や固さについて解説します。離乳食は個人差が大きいためお子様に合わせて調整するようにしましょう。
- 離乳食初期
この段階ではおすすめできません。
どうしても使用したい場合は、加圧鍋で煮込み潰し裏ごし器で漉しましょう。
- 離乳食中期
この段階ではおすすめできません。
どうしても使用したい場合は、加圧鍋で煮込み細かく刻みます。
- 離乳食後期
目安の大きさはペースト状か細かくみじん切りした状態がおすすめです。野菜の目安量は30〜40g程度で他の野菜と組み合わせて調整します。
- 離乳食完了期
細かくみじん切りした状態のものを食べさせます。この月齢に対してかなり小さめなサイズですが、繊維質のものはそのまま食べさせても良いことの方が少ないため細かくした方が良いです。
目安量は40〜50g程度で他の野菜と組み合わせて調整します。
食物繊維の考え方なのですが、ペースト状になっており裏ごしをすればOK派と細かくしても繊維が多いものは避ける派が存在します。
どちらの考え方でも良いと思うのですが、子どもの様子をみて食べさせるようにしてみてください。
取り入れやすい根野菜
ごぼうは癖が強く好き嫌いが分かれます。最初は甘い人参や馬鈴薯や薩摩芋などの芋類がおすすめです。食物繊維だけを考えるとごぼうより多く含まれているものは限られてきますが、離乳食では食べやすさを優先した方が良い場面が多いです。
雪の下で熟成させた甘い人参
ファーストスプーンでは、雪下にんじんという雪の下で熟成させた甘いにんじんを使用しています。人参が苦手な方にお子様におすすめの商品です。
詳細はこちら
離乳食におけるごぼうの下ごしらえと保存
ごぼうは下処理が大変な食材の一つでもあります。土がついた状態のごぼうは日持ちもよく香りも飛びにくいですが、離乳食で使う場合は最初から洗いのごぼうを使うと良いでしょう。
またすでにささがきになっている洗いごぼうもおすすめ。
離乳食ははなるべく綺麗な野菜を使う
野菜にはボツリヌス菌に限らず、何かしらの細菌が付着しているため泥や土付きの野菜ではなく洗浄をしている綺麗な野菜がおすすめです。
食品工場では泥がついた野菜を洗うエリアを設けているケースが多く、そもそも持ち込めないところもあります。泥がついたままの野菜の方が健康的なイメージがありますが、土壌菌の兼ね合いから最初から洗浄しているものを入れた方が便利です。
離乳後は腸管内に Clostridium 属菌が定着することにより、ボツリヌス菌の定着感染が 起こりにくくなると考えられる。従って、離乳前の乳児には、芽胞が汚染している恐れ のある食品(ハチミツ、コーンシロップ、野菜ジュース等)は避けることが、唯一の予 防である。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/idwr/99-47widwr.pdf
余談ですがコーンシロップを日本では、果糖ぶどう糖液糖と表記されております。厳密にはコーンシロップや異性化糖にも様々な種類があるのですが、初見ではわからないと思うので果糖ぶどう糖液糖は1歳をすぎるまでと覚えておくと安心です。
アクの抜き方
ごぼうは洗いおわった後、表面の汚れている部分を削ぎささがき状にカットしましょう。その後水を張ったボールに数分間つけておきアクを抜きます。
しっかりアクを抜くことと表面の汚れている部分を削ぐことによってだいぶ土の香りやエクみを減らすことが可能です。
保存方法
ごぼうはまとめて調理し冷凍しておく方が手間がかからず済みます。そのまま保存する場合は、軽く湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包み保存します。
寒い時期なら常温で保存することも可能ですが、基本は冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
ごぼうを柔らかく煮込む方法
ごぼうは、ささがき状や小さめの大きさにカットし、5〜10分程度加熱します。菜箸やフォークがスッと入るぐらいがちょうど良い柔らかさになります。
ごぼうの栄養素
ごぼうには食物繊維が豊富に含まれています。日本標準成分表(八訂)には茹でたごぼうで100gあたり6.1gとかなり多い量が含まれていることがわかります。
不溶性食物繊維が多いと思われがちのごぼうですが、水溶性食物繊維を豊富に含んでいる点も良いです。
他の栄養素をみてみるとビタミン群は少なめな印象がありますが、ミネラル類はカリウムやカルシウム、マグネシウムなど満遍なく含まれております。
栄養素の補完
ビタミンの多いにんじんや高タンパク低脂質の鶏肉などと組み合わせて煮物にすると満遍なく栄養素を摂取することができます。
筑前煮や煮物などを薄味で調理すると良いです。鉄分が気になる場合は、ひじきやほうれん草、小松菜などを入れてみましょう。
ごぼうを使った離乳食のレシピ
ここではごぼうを使った離乳食のレシピを紹介します。
ごぼうのペースト(9〜11ヶ月)
<材料>
- ごぼう 1/3本
<作り方>
- ごぼうを洗いしっかりと汚れを落とす
- ピーラーや包丁を使い表面を削ぐ
- 3〜5分程度アク抜きをする
- ざっくり大きめにカットして圧力鍋で機材の規定の分数加熱
- 裏ごし器に移しペースト状にする
- 余った分は製氷機やトレーに入れて冷凍保存
普通の鍋で調理をすると思ったより時間がかかるため小さく切るようにしてください。
ごぼうのおやき(12〜18ヶ月)
<材料>
- じゃがいも 40g
- ごぼうペースト 10g
- 片栗粉 5g
- サラダ油 適量
<作り方>
- 前回作成したごぼうペーストを活用する
- じゃがいもの皮をピーラーで剥き薄くカットし茹でる
- 茹でたじゃがいもをマッシュし、ごぼうペーストと片栗粉を混ぜる
- 薄く平らに整形し、油を引いたフライパンで炒める
食物繊維が不足していると感じた時に混ぜてあげると便利です。圧力鍋で煮込むと簡単に柔らかくなります。鍋に規定の分数が記載されているためそちらを参考にすると良いでしょう。
圧力鍋がない場合は、細かく切ったごぼうを10分程度柔らかくなるまで煮込みます。フォークや箸がスッと刺さるくらいが目安です。
離乳食に困った時におすすめの商品
離乳食を作りたいのだけれど、作り方がわからない、自分一人で離乳食を乗り越えられる気がしないなどのお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
離乳食は普通の食事を作る以上に気にしなければならないことが多く難しいです。
特に面倒なのは調理器具の洗浄で、生肉をミンチにするフードプロセッサーやブレンダーは野菜用と分けたり、まな板はただ洗剤で洗っただけでは洗い残しがあるため気をつけたりしなければならず煮沸殺菌をしていたりする方も多いと思います。
子どもを見ながら一人でやりくりするのは大変です。ただ市販のベビーフードを使用しようと思うと栄養強化がされていたり、そもそも単独ではお肉やお魚、野菜などが足りていないケースや、柔らかすぎるのではと不安に思われる方も多いと思います。
ファーストスプーンでは、こうした不安を解消するために様々なパターンの離乳食を提供しています。
是非一度ご確認いただけますと幸いです。
まとめ
今回は、離乳食におけるごぼうについてまとめてみました。あまり離乳食で使われる傾向にない食材ですが、調理方法によっては離乳食に取り入れることが可能です。
食物繊維といえばごぼうを想像される方も多いので是非離乳食に取り入れてみてください。
ファーストスプーンでは他にも離乳食にまつわる記事をアップロードしているので気になる食材があれば是非参考にしてみてください。