離乳食のごまを使ったおすすめのレシピやアレルギーについて
ごまは風味がよく独特なクリーミーでコクのある味わいが特徴的です。離乳食では完了期以降の完食に用いたり、和物にして食べさせたり様々な用途で用いられます。
ごまから摂取したごま油も離乳食に使うことができ、7ヶ月ぐらいから用いられることがありますが、特定原材料に準ずるもの20品目の一つでもありアレルギーに注意が必要な食材でもあります。
今回は、そんなごまを離乳食に用いる場合の注意点やレシピについて解説します。
是非離乳食に取り入れる際の参考になれば幸いです。
離乳食でごまはいつから
ごまは離乳食後期(9〜11ヶ月)頃から用いられることが多い食材です。ごまは皮が口に残りやすいためいりごまではなく、すりごまやねりごまが使われています。
すりごま、ねりごまはいりごまを加工した加熱済みものですが、離乳期ではさっと火を通して調理するケースが多いです。
ごなは食べさせすぎに注意
ペースト状になっているねりごまやすりごまは、調理の手間を省くことができ便利です。
しかし、ごま単体で離乳食に必要な野菜を補うことはあまりおすすめできません。日本食品標準成分表(八訂)によると100gあたり54.2gと多く脂質分を含んでおり、1食あたり30gの野菜を代用しようとするとごまだけで大さじ1杯程度の脂質を摂取することになります。
特にすりごまを使う際は注意が必要で、油を落としてから使用するようにしましょう。
ごまのおすすめの食べさせ方
離乳期でごまを使う場合は、柔らかくほんのりと甘い白ごまや金ごまがおすすめです。黒ごまを使う際は外皮が硬いため注意して使用するようにしましょう。
ここでは目安量と適切な固さについてまとめています。
目安量
- 離乳食初期(5〜6ヶ月)
日本ではこの時期から食べさせることはありませんが、6ヶ月ぐらいからペースト状のものを食べさせる国や地域があります。
国や地域によってまちまちなので、日本の基準に沿って進めた方が良いかもしれません。
- 離乳食中期(7〜8ヶ月)
初期同様にこの時期から他のペーストに加えてスタートする地域もありますが、なるべく後期からスタートするようにしましょう。
- 離乳食後期(9〜11ヶ月)
ごまはアレルギーのリスクがある食材ですので、少しずつ食べさせてアレルギー反応がないか確認しながら食べさせます。
使用量は、小さじ1/2(2.5g)程度に止めておきましょう。
- 離乳食完了期(12〜18ヶ月)
ごまはアレルギーのリスクがある食材ですので、少しずつ食べさせてアレルギー反応がないか確認しながら食べさせます。
使用量は、小さじ1杯(5g)程度に止めておきましょう。
本来30〜50g程度食べさせる後期〜完了期ですが、油を絞るために使われるほど、脂質の多い食材なのでほどほどの量で止めておくようにしましょう。
適切な固さ
- 離乳食後期(9〜11ヶ月)
粉末やペースト状になったねりごまやすりごまを使用します。白和えやごま和えにして使用するようにしましょう。
ねりごまを使う場合は、浮いてくる油を落としてから使用します。
- 離乳食完了期(12〜18ヶ月)
こちらも同様で粉末やペースト状になったものがおすすめです。またおやきや蒸しパンなどのおやつのトッピングにいりごまを使ってみましょう。
- ポイント
すりごまは開封して3週間前後を目安に使い切ると良いです。いりごまを擦る場合は、すり鉢とすりこぎ棒を用意して皮が口に残らないように入念に潰します。
ミキサーやフードプロセッサーでは上手く引けないため、スパイスミルなど細かいものを粉末にする専用のものを使いましょう。
ごまの栄養価
主な栄養素
- 脂質
- タンパク質
- 食物繊維
- カルシウム
- 鉄分
ごまの主な栄養素は脂質で50%以上、タンパク質が20%を占めます。脂質の内訳は、不飽和脂肪酸のオレイン酸、リノール酸が多く含まれております。アミノ酸(タンパク質)の中でもグルタミン酸が豊富なため旨味成分が強いのも特徴の一つです。
また食物繊維がいりごまで100gあたり12.6gも含まれている点も良い点です。
他にも離乳期に不足しがちなカルシウムや鉄分などのミネラル類を豊富に含みます。
黒ごまと白ごまどっちが栄養価が高い
白ごまに比べ黒ごまの皮にはアントシアニンというポリフェノール色素を含み、皮の割合が多いため不溶性食物繊維が少し多いです。
大まかな栄養価はほとんど変わらないため、離乳期には皮が薄く食べやすい白ごまを使用すると良いでしょう。
白ごまの中に黒い粒のようなものが混じっていた
白ごまの中には、白ゴマ品種を栽培していても一定の割合で黒ごまが出てきます。おそらく色彩選別機をすり抜けてしまったものだと思われます。
そのまま食べても問題になることは考えにくいですが、気になる場合は外すようにしましょう。
ごまの下ごしらえや保存について
いりごま自体皮が固くそのままでは食べにくいため、すりこぎ棒とすり鉢ですり潰すと食べやすくなります。特に離乳期では消化に悪い繊維質なものは食べやすい工夫をしてあげるようにしましょう。
市販で販売されているすりごまは酸化しやすく香りが飛びやすいため、なるべくいりごまから挽くようにすると良いとされていますが、そこまで気にしなくても大丈夫です。
開封後、古い油のような香りがしなければ品質的には特に問題はありません。どうしても不安な場合はメーカーに開封後どのくらい持つのか確認してみましょう。
また、すりごまの酸化を防ぎたい場合はパッケージを空気の遮断性の強いパッケージにするものに移し替えて窒素ガス充填や脱気を行うと酸化を抑えることができます。
ごまの賞味期限
未開封であれば常温で保存可能です。6ヶ月程度というものも目にしますが、D+180日なので販売されているものに関してはこれよりも短いです。
必ず、賞味期限の一括表示に賞味期限、または記載位置の明記がされているため必ずそちらをチェックして使いましょう。
アレルギーについて
ごまは、特定原材料(えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生)の8品目に準ずるもの20品目に該当しております。
特定原材料とは、ざっくり説明すると食物アレルギーが高く注意が必要なものというものです。
これら食品を食べさせる場合は、少量ずつから試しアレルギー反応が出ないか注意して食べさせてください。
離乳期には何でアレルギー反応が起こるかわからないことの方が多いため、必ず目を話さず状態を見ながら進めるようにしましょう。
ごまを使った離乳食のレシピ
ここではごまを使った離乳食をご紹介します。
いんげんのごま和え(9〜11ヶ月)
<材料>
- さやいんげん 15g
- にんじん 5g
- すりごま 少々
- 醤油 風味付け
<作り方>
- さやいんげんの筋を外し、5mm幅でカットする
- にんじんもピーラーで皮を剥き短冊状にカット
- さやいんげんとにんじんを柔らかくなるまで茹でる
- その後軽く炒って香りを出したすりごまと敢えて醤油で風味付けする
ほうれん草とにんじんの白和え(12〜18ヶ月)
<材料>
- ほうれん草 30g
- にんじん 5g
- 豆腐(絹ごし) 30g
- すりごまorねりごま 小さじ1/2
- 醤油 風味付け
- 砂糖 甘みが弱く調整が必要であれば
<作り方>
- ほうれん草は1cm幅でカットし、にんじんは細切りに
- ほうれん草とにんじんを軽く茹でこぼす
- その後冷水につけて軽くアクを抜き
- 重しをのせ豆腐の水をしっかりと切り材料と合わせる
他にも葛粉を使ってごま豆腐を作ったり、おやきの上の乗っけたり様々な使い方ができます。
栄養価が高く用途の広いごまを使った離乳食にチャレンジしてみましょう。
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まとめ
今回は離乳食におけるごまについてまとめてみました。ごまは栄養価が高くとても美味しい食材です。
脂質の摂りすぎには注意が必要ですが、調理も簡単でトッピングにも使え便利なので是非離乳食に取り入れてみてはいかがでしょうか?
ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしております。
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