ひじきは離乳食でいつから?レシピや下処理の方法を解説!
ミネラル類は赤ちゃんの成長に必要な栄養素です。ひじきにはカルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄分など様々なミネラルを含みます。
離乳食にも良い面が多い食材のため是非、離乳食に取り入れてみてください。
ひじきとは?
ひじきとは、海藻の一種で日本および中国、韓国で食べられる食材です。独特の食感や風味が特徴的で乾燥させることで日持ちがする点も特徴的です。
ひじきには大きく分けて2種類分かれており、葉先のやわらかい部分を使った「芽ひじき」、茎の部分を使った「長ひじき」、が市場で流通しています。
ひじきはいつから離乳食で使える?
主に離乳食でひじきが使われる段階は離乳食中期からが目安とされています。
離乳食で使うひじきは、「長ひじき」ではなく「芽ひじき」がおすすめです。葉先のやわらかい部分を使うため柔らかく食べやすい点が離乳食向きと言えるでしょう。
ひじきのひ素について
ひじきにはひ素が含まれております。30分以上水戻しを行い5分間のゆで工程を経てから離乳食に使用しましょう。
引用: ヒ素(総ヒ素)には、有機ヒ素と無機ヒ素があり、そのうち、注意が必要なのは無機ヒ素です。ヒジキに含まれるヒ素は主に無機ヒ素(乾物では総ヒ素含有量に対して約7割が無機ヒ素)ですが、無機ヒ素は水溶性なので、水洗い、水戻し、ゆでこぼし等によって低減することができます。通常、ヒジキ製品の製造・加工工程や家庭での調理の際、水洗い、水戻し、ゆでこぼし等が行われますので、その過程で無機ヒ素は減っていきます。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_as/maff_hijiki.html
ひじきはどのくらいの量を食べさせれば良いか
海藻全般に言える内容ですが、離乳食の野菜・果物の総量を全て海藻で補う場合ミネラル分を多く含むものが多く5〜10g未満に抑えておいた方が良いです。
特に乾物の場合水に戻すと総量が5〜10倍程度に膨れ上がります。海藻によっては10gのものが100〜120gまで膨れ上がり大人でも食べ切るのが多変な量です。
基本的に乾物は水で戻した値で計算すると良いです。
離乳食のひじきの選び方について
離乳食で使うひじきはなるべく芽ひじきが良いでしょう。ひじきの産地は韓国や中国、日本などの東アジアでのものが大半です。
国産の割合はだいたい1割ぐらいと言われており、手に入りにくい場合は通販で購入すると良いでしょう。
また昔ながらの鉄釜で茹でたひじきも存在します。こちらはステンレス釜で加熱した場合に比べ、鉄分量が9倍近く差があります。
鉄釜のひじきが鉄分量が多い理由はひじきの生産工程にあります。収穫後、乾燥、水戻し、蒸し煮、乾燥させる伊勢製法という処理をしたものが大半です。蒸し煮にする工程でじっくり時間をかけて加熱するため鉄釜の鉄分をひじきが吸収し、これほどの鉄分量の差を生み出します。
100gあたりの鉄分量
食品名: 藻類/ひじき/ほしひじき/鉄釜/乾
鉄 58.0 mg食品名: 藻類/ひじき/ほしひじき/ステンレス釜/乾
鉄 6.2 mg
https://fooddb.mext.go.jp/index.pl
そのほかの栄養素については、スレンレス釜のひじきと鉄釜のひじきでは栄養価に差はありません。鉄分が気になる場合は、鉄釜のひじきを選択するというのも一つの選択肢です。
ひじきの下処理の方法
・生ひじきの場合
ひじきには、乾燥ひじきと生のひじきが売られている場合があります。実はひじきはそのままでは渋くて食べられないため、生ひじきとして売られているものの大半は乾燥ひじきをそのまま戻したものです。
乾燥工程を経ていないものは、区別するため「釜揚げひじき」といった名称で販売されることが多いです。
調理する場合には、一度水にさらし汚れをとり沸騰したお湯で10分程度茹でこぼしを行いましょう。
・乾燥ひじきの場合
乾燥ひじきの場合は、大きめのボウルに水をはりひじきを加え30分程度水で戻します。5分間茹でこぼしを行います。その後、ひじきをざるに開けて流水で洗いましょう。
洗いおわったひじきは水気を切り調理に使用します。
離乳食で使う場合は、水で戻した後に茹でこぼしを行うとより安全に使用することができます。
赤ちゃんが食べやすいひじきの固さや大きさの目安
ひじきには食物繊維が多いためそのままでは少し消化しにくい食材です。そのまま使うのではなく、粗刻み程度にカットしてあげると食べやすくなります。
栄養価からみるひじきを使うと良い点
離乳期でひじきを使う場合、カルシウムの摂取効率が優秀です。また食物繊維も豊富に含んでおります。
他にもカリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄分はじめミネラル類も摂取することができます。
また鉄釜で茹でられたひじきは、ステンレス釜で茹でられたひじきより数倍近くの鉄分を含むため、昔ながらの製法で作られたひじきをチョイスしてみても良いかもしれません。
ひじきを使った離乳食レシピ
ここでは、ひじきを使った簡単な離乳食のレシピを紹介します。ぜひ参考になれば幸いです。
ひじきを使った離乳食中期(7〜8ヶ月)
ひじきは離乳食中期頃から徐々にチャレンジしてみましょう。最初はペースト状からチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
ひじきの煮物
<材料>
・ひじき 5g
・人参 5g
・かつおだし(市販) 適量
・水 適量
<作り方>
乾燥ひじき(できれば芽ひじき)を30分水で戻し、5分間茹でこぼしする。包丁で軽く粗刻みにする。薄くスライスカットした人参を加え水とかつおだしで煮詰める。
ひじきを使った離乳食後期(9〜11ヶ月)
この時期になるとある程度大きいものも食べられます。芽ひじき以外にも長ひじきにチャレンジしてみても良いかもしれません。
ひじきと鶏肉の五目軟飯
<材料>
・ひじき 3g
・軟飯 80g
・鶏肉 15g
・筍 5g
・人参 5g
・小松菜 2g
・だし 適量
<作り方>
小松菜と筍、人参を5〜8mmのサイズにカットする。ひじきを30分水につけ5分間茹でこぼしにする。
鶏肉、人参、筍、ひじき、小松菜の順で鍋に入れ茹でる。その後軟飯と混ぜでだしで軽く煮詰める。
離乳食で使用するひじきでよくある質問
ここでは離乳食でひじきを使う場合のよくある質問をまとめてみました。
余ったひじきは冷凍保存できるの?
毎回使う分だけ水から戻し茹でこぼしをして月齢サイズにカットするのは少し大変ですよね。
ひじきはある程度まとめて調理して冷凍してブリザードバックや小分け式の離乳食用キューブで保存すると2週間程度長持ちします。
こうしたフリージングを行う場合は2〜4週間を目処に使い切るようにしましょう。状態が悪くなったものを食べさせるのはよくありません。
解凍したものに関しても二次加熱を忘れずに。
離乳食で水に戻したひじきはそのまま使えるの?
離乳食では生食は出来るだけ避けた方が良いとされています。ひじきの場合、加熱処理をしてありますが、水で戻した後も加熱すると良いでしょう。
炒める際も茹でこぼしをしておくと無機ひ素の抜けがよくなるため念の為やっておいた方が良いです。
ひじきを戻した水は離乳食で使っていいの?
体によくない栄養素も溶け出しているため、ひじきを戻した水は使わない方が良いでしょう。
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【まとめ】
今回はひじきについて記事を書かせていただきました。ひじきは離乳期に必要な栄養素を豊富に含む食材です。またひじき独特の味わいや風味が楽しい食材でもあります。
是非これを機に離乳食でひじきにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
他にもファーストスプーンでは他にもさまざまなコラムをアップロードしています。
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