【離乳食】たらはいつから食べられる?下ごしらえから注意点までを解説!
離乳期に食べさせる魚をどうしようか悩まれている方も多いのではないでしょうか?
白身魚は5〜6ヶ月の段階から使用できます。赤ちゃんにとってはじめてのお魚なのでちゃんと食べてくれるか心配になる方も多いと思われます。
今回紹介するたら(鱈)は、骨が少なくヘルシーなので食べやすい魚種です。比較的安価で手に入りやすく年中流通しているためおすすめです。
魚アレルギーに注意しながら徐々に進めるようにしましょう。
離乳食でたらはいつから食べられる?
たらは白身魚の中でも魚アレルギーが発症しやすいと言われているため中期(7〜8ヶ月)以降がおすすめです。
初期段階から使うたらを使う場合は、アレルギー反応が出ないか十分警戒が必要です。
もしたらでアレルギー反応が起こった場合は他の白身魚も反応が出るケースが多いため、医師の指示に従いならが離乳食を進めましょう。
アレルギーが気になる場合は、ヒラメやカレイ、鯛などからスタートすると良いでしょう。
初期からの進め方
たらの場合、塩を振っているケースも多いため、一旦水につけて余分な塩分を抜きます。
その後、沸騰したお湯で身を湯掻きましょう。
進捗によりますが多くの場合は繊維質がなくなるまで細かくすり潰し、水分である程度伸ばしたペースト状態のものを使います。
最初はフィーディングスプーンに耳かき程度のたらのペーストを乗せ、食べさせます。
アレルギー反応が出ないか様子を伺い、問題がなさそうなら徐々に量を増やし小さじ1杯程度まで増やしましょう。
すり鉢などがあると繊維質がほぐれやすいためおすすめです。
たらに含まれる栄養
ここではたらに含まれる栄養素をまとめてみました。昨今。低脂質な面が注目されており、ボディービルダーやプロアスリートの減量に使われることも多くなってきました。
たんぱく質
タンパク質含有量は、真鱈で100gあたり17.6g含まれています。
高タンパクな魚種と言えるでしょう。また脂質が0.2gと低脂質なため低カロリーな点が魅力です。
低脂質の鶏むね肉、ささみや豚ももなどに比べ筋がなくやわらかいため、非常に食べやすいのも魅力です。
タイ科の魚に比べ硬い小骨もないため調理も簡単です。
類似に銀鱈という商品があるかと思いますが、こちらの方は脂質が高いため要注意です。
ビタミンD
ビタミンDは、真鱈で100gあたり1.0μg含まれております。
不足しがちになりやすい栄養素のため、狙って摂取するようにしましょう。
肉類では摂取が難しい栄養素でもあるため、ビタミンD不足が気になる場合は魚の比率を上げると良いです。
ビタミンB12
ビタミンB12は、真鱈で100gあたり1.2μg含まれております。
ビタミンB12はタンパク質の合成や赤血球を作るために重要な栄養素。
他の肉類と比較しても多く含まれています。
たらの下処理の方法
たらの場合下処理が大変なため切り身を使う様にしましょう。離乳食では刺身を使うケースが多いと思いますが、たらの場合生食のリスクがあることから刺身ではほぼ流通していない様です。
切り身を選ぶ際の注意点
たらの切り身を選ぶ際は塩だらではなく、甘塩だらや生だらという表記のものが好ましいです。
真鱈は痛みやすく表面に塩を塗り保存性を高めて流通させます。塩を降ったり、塩水につけています。
離乳食では塩分をなるべく抑えるようにするため、10分程度真水か迎え塩をした水に浸け塩分を抜きます。
塩抜き処理が面倒な場合は生だらを使うことが好ましいです。
また生だらの場合は、ドリップが多いためキッチンペーパーで拭き取って冷蔵保存するなど悪くならないような工夫が必要です。
離乳食でたらを食べさせるときの注意点
真鱈の骨は大きく身をほぐす段階で骨が見つかるため、その段階で取り除く様にしましょう。
小さい魚は小骨が多いものが多いので注意が必要です。刺身や骨なしという表記のものにも稀に小骨が入っているケースがあります。
初期の段階ではだいたいほぐしてしまうためすぐに発見できますが、月齢が進むにカットサイズが大きくなり見落としがちになるので、小骨がないか確認してから食べさせましよう。
骨取りや骨なしのたらの切り身を過信しすぎない
ピンボーン処理をした魚には、一定の割合で残骨が発生するものです。
たらは残骨が少ない魚種ですが、魚を食べさせるときは目視してから食べさせるようにしましょう。
離乳食のたらでよくある疑問
銀鱈はたらですか?
銀鱈はたらとは別の深海魚です。真鱈は元々高価だったため魚体が似ている銀鱈で代用しておりました。
脂質が多くあまり離乳食向きではないので要注意です。
魚食をたらから始めるのはダメなの?
白身魚はアレルギーを引き起こしやすいものが多いため、どれも注意が必要です。
生食の有無に限らず、アレルギーのリスクはあります。
アレルギーが気になる場合はヒラメやカレイなどからスタートすることがおすすめです。
冷凍のたら・すり身は使用しても良い?
冷凍のたらは解凍して流通しているかそうでないかの違いなので、問題ないと思われます。
あまり気にしないのであればすり身でも大丈夫です。
しかし、アレルギー反応が起こった場合何の魚種で反応したのかわからなくなりがちなので注意が必要。
すり身について補足
スケソウや真鱈の原料を手で切り身の骨を抜いているか、魚肉採肉機を通しているだけの差で砂糖や食塩を加えていないものも入手することができます。
離乳食でたらこは使っても大丈夫?
市販で流通しているたらこは、調味液につけて味をつけて着色しているものがほとんどです。
味が強いため離乳食に向いておりません。たらこや美味しい食材ですが、ある程度年齢が進んだ状況で解禁した方が良いでしょう。
離乳食でおすすめのたらのレシピ
真鱈と昆布の蒸し煮
<材料>
- 真鱈(生だら)
- 昆布
<作り方>
- 真鱈のドリップが乗らない様に全体を拭き取る
- 塩だらの場合、迎え塩をした水に10分程度付ける
- 昆布の表面を拭き取る
- 蒸し器に昆布→真鱈の順番で敷き詰める
- その後昆布の風味とたらの食感が程よい感じになるまで蒸す
離乳食初期でたらは使用してダメなのか
離乳食でたらを初期から使用していけない真鯛やカレイ、ヒラメからという風潮がありますが、基本的には白身魚でアレルギー反応があった場合他の白身魚も複合しているケースが多く注意が必要です。
魚アレルギーについて国内で調査しているデータが少ないため、愛知県における魚アレルギーの横断研究の引用をさせていただきます。
白身魚を食べさせる場合は、どんな魚種であれアレルギーのリスクはあります。少量からスタートして様子を見つつ食べさせるようにしましょう。
最終的には個人の判断なので、アレルギーが気になる場合は中期からスタートすることをお勧めします。
図2に回答者の中で摂取経験の多かった魚(加工品)を示した。最も多いものはツナ缶詰であ り、サケ、マグロ、タラ、サバ、サンマの順であった。これに対して「症状がある」と答えた魚 種では、サケが最も多く39.0%、タラは33.3%の患者が申告をしていた。次いでマダイ、サバ、 サンマの順であり、マグロは摂取する者が多い割に症状を申告した者が少ない傾向にあった(図 3)。症状を呈する頻度の高い魚類の系統的分類(サケ(サケ目サケ科)、タラ(タラ目タラ科)、 マダイ(スズキ目スズキ亜目タイ科))、及び筋肉部分の色(白身・赤身)に一定の傾向はみられ なかった。
http://repo.beppu-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/gk02408.pdf?file_id=10131
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まとめ
今回はたらについて解説しました。
たらは白身魚の中で最もポピュラーな魚のひとつです。年中手に入るためいつでも離乳食で使うことができます。
普段はヒラメや鯛のお刺身を使っているけどたまにはたらにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ファーストスプーンでは、安心・安全な食材を、笑顔のもとで、楽しく食べることが重要だと考えております。
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