【離乳食】タンパク質はいつから?目安量・進め方・注意点を解説!

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

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三大栄養素の一つであるタンパク質。筋肉や臓器などを生成する重要な役割を果たし、脳の発達にも影響を与える重要な役割を果たしています。さて、このエネルギーの源とも言えるタンパク質ですが、離乳食ではいつ頃からどのように与えていけばよいのでしょうか。

今回は、タンパク質を離乳食に使用する際の適切な量や進め方、注意点などについて、詳しくご紹介していきます。

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タンパク質はいつから摂ってOK?

【離乳食】タンパク質はいつから?目安量・進め方・注意点を解説

タンパク質と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは「肉」ですよね。そのイメージがあるからか、離乳食でタンパク質を取り入れる時期としては後期だと思っている方もいるでしょう。

しかし、実は初期から段階的に取り入れても大丈夫なのです。

タンパク質は何も肉だけではありません。白身魚や卵もタンパク質であり、納豆や豆腐などの豆類全般も立派なタンパク質です。豆類であれば、初期から取り入れることに抵抗がなくなりますよね。

開始時期としては、離乳食を始めて1ヶ月前後が目安です。おかゆ・野菜に慣れてきたら、少しずつ取り入れてみましょう。最初は豆腐がおすすめです。

他の食材(野菜ペーストなど)と混ぜてもよいですし、豆腐本来の味を覚えるために単体でも構いません。量の目安としては、味を知ることが目的なのでスプーン1杯くらいで十分です。豆腐に慣れたら中期に進むにつれて種類を増やしていきますが、その際には味が淡白なものから段階を追って慎重に進めていきましょう。

離乳食におけるタンパク質の目安量は?

一回の離乳食で摂取するタンパク質の目安量は、時期によって異なります。ここでは、「初期」「中期」「後期」「完了期」に分けてご紹介します。

離乳食初期(生後5〜6 ヶ月頃)

離乳食初期はまだ母乳やミルクで栄養を取ることが中心です。タンパク質の摂取は、「味を知る」「アレルギーを確かめる」ことを目的に、スプーン1杯ずつ始めましょう。この時期はタンパク質に限らず離乳食自体に慣れることが重要なので、無理せず少しずつ試していきましょう。

離乳食中期(生後7〜8 ヶ月頃)

離乳食中期では離乳食が1 日2 回になります。

<1 回あたりのタンパク質の目安量>

魚または肉:10〜15g

豆腐:30~40g

卵:卵黄1〜全卵1/3

乳製品:50~70g

※1 回の食事にいずれか1 種類のタンパク質を使用した場合の量です。2種類を使用する場合は、それぞれの量を半分にします。

離乳食後期(生後9〜11 ヶ月頃)

離乳食後期では離乳食が1 日3 回になります。

<1 回あたりのタンパク質の目安量>

魚または肉:15g

豆腐:45g

卵:全卵1/2 個

乳製品:80g

※1 回の食事にいずれか1 種類のタンパク質を使用した場合の量です。2種類を使用する場合は、それぞれの量を半分にします。

離乳食完了期(1 歳〜1 歳6 ヶ月頃)

離乳食完了期では離乳食が1 日3 回に加えて、補食(おやつ)1〜2 回になります。

<1 回あたりのタンパク質の目安量>

魚または肉:15〜20g

豆腐:50~55g

卵:全卵1/2〜2/3 個

乳製品:100g

※1 回の食事にいずれか1 種類のタンパク質を使用した場合の量です。2種類を使用する場合は、それぞれの量を半分にします。

離乳食のタンパク質の進め方とは?おすすめの食材も紹介!

【離乳食】タンパク質はいつから?目安量・進め方・注意点を解説

鶏肉(脂質が少ない部位)

鶏肉は牛肉や豚肉と比べるとクセがなく、離乳食でも取り入れやすい食材です。特にささみは脂肪分も少ないのでおすすめです。時期としては中期以降がよいでしょう。十分に火を通してからほぐして使いますが、パサつきやすいので水分を多く含む他の食材と混ぜると食べやすくなります。

豚肉(脂質が少ない部位)

豚肉にはタンパク質以外にも多くのビタミンや鉄分が含まれるので、離乳食でもぜひ取り入れてみましょう。時期としては中期以降になりますが、ささみなどである程度肉類に慣れた後に取り入れるのがよいでしょう。脂肪の部分を取り除くか、もともと脂肪の少ないヒレ肉などを選ぶとよいでしょう。十分に火を通してほぐす、あるいはすりつぶしてペースト状にしてあげましょう。

卵にもタンパク質だけではなく豊富なビタミンが含まれています。離乳食の中期から取り入れることができますが、卵は乳児期に最も多いアレルギー反応が起こる食材なので、十分に注意をしてから与える必要があります。最初はゆで卵にした黄身の部分を小さじ1杯程度から試してみるとよいでしょう。

豆腐

豆腐は離乳食初期から取り入れることが可能です。舌触りの良さから、絹ごしがおすすめです。もともと柔らかいので、そのままの状態で与えてもいいですが、豆腐の水分を利用して、水分の少ない他の食材と合わせて与えてもよいでしょう。

他の食材を食べず豆腐ばかりになってしまう

適切な量を守れば毎日食べさせても大丈夫です。アレルギーが気になる場合は、他の食材を挟みローテーションで食べさせると良いです。しかし、離乳期にはこの食材しか食べないという偏食も多く、無理やり他の食材を食べさせることは避けた方が良いでしょう。

また苦手な食材は、他の食材と混ぜて少しずつ食べさせると徐々に慣れてくるためおすすめです。

レバー

赤ちゃんは生後6ヶ月頃まではママからもらった鉄分が体内に蓄積されていますが、6ヶ月をすぎると徐々に不足してくると言われています。レバーと言えば鉄分が豊富な食材の代名詞なので、離乳食でもぜひ取り入れていただきたい食材です。離乳食中期から可能ですが、流水や塩水で洗いくさみを取ってから十分に加熱することがポイントです。他の食材と同様にペースト状にしてから与えます。レバーの扱いが不安な場合は、市販品のレバーペーストを利用してもよいでしょう。

白身魚

クセのない白身魚も、離乳食で取り入れたいタンパク質の一つです。ごく少量であれば、離乳食初期から与えても大丈夫です。茹でて塩抜きしたシラスなどは骨の心配もないのでおすすめです。他に、鯛やカレイなども身が柔らかいので離乳食として利用しやすいでしょう。

ヨーグルト

離乳食6ヶ月頃から使用できる赤ちゃん用のヨーグルトも販売されています。そちらからタンパク質を補うこともできますが、乳アレルギーには注意が必要です。特定原材料にも指定されており、食べさせる場合は様子を見ながら少しずつ食べさせるようにしましょう。

ヨーグルトは加熱する必要もなく手軽に摂取できるため、離乳食が進んだ完了期以降の補食としても優秀な食材です。

きな粉

きな粉は炒った大豆の皮を向き挽いたもので、豆腐と同じく大豆製品になります。タンパク質以外にも鉄分が豊富な点も良いです。さつまいもやかぼちゃのペーストに加えて赤ちゃんに必要な栄養素を補ってあげるましょう。

大豆製品はアレルギーに注意が必要なので食べさせる際は注意しながら食べさせます。

離乳食でタンパク質を与えるときの注意点とは?

【離乳食】タンパク質はいつから?目安量・進め方・注意点を解説

摂取させ過ぎない

タンパク質、特に動物性タンパク質を多く摂りすぎると、肥満や高血圧、さらには内臓疲労や尿路結石まで引き起こす可能性があります。ただし、これは成人が暴飲暴食をしたり偏食ばかりをした結果の話であって、赤ちゃんの離乳食程度の量であればそこまで神経質になる必要はありません。先述した目安量を守って段階を追って量を増やしていけば、決して摂りすぎにはならないでしょう。

アレルギーに注意する

量よりも注意したいのはアレルギーです。タンパク質の中でも、特に卵はアレルギーの原因となる特定原材料7品目に含まれているので要注意です。最初は小さじ1杯にして様子をみてから増やしましょう。また、大豆、鶏肉、豚肉、牛肉は特定原材料に準ずるもの21 品目の中に含まれています。これらも少しずつ試して、アレルギーではないということがわかったら量を増やしていきましょう。

タンパク質が摂れる離乳食のレシピ

【離乳食】タンパク質はいつから?目安量・進め方・注意点を解説

鶏そぼろ(離乳食中期〜)

材料:鶏ミンチ肉300g、水150cc

作り方:全ての材料を合わせて火にかけ、ゆっくりと焦がさないように煮詰めます。水分がほとんどなくなったら完成です。

おすすめの食べ方:タンパク質は味が強いので、おかゆに混ぜたり野菜ペーストを合わせたりして与えるとよいでしょう。

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鶏レバーペースト(離乳食後期〜)

材料:鶏レバー100g、玉ねぎ半分、塩少々、バター少々

作り方:鶏レバーは塩水にさらして臭みを取った後、沸騰したお湯で十分に茹でます。玉ねぎはすりつぶします。全ての材料を合わせて、ブレンダーかミキサーでペースト状にします。

おすすめの食べ方:鶏レバーはクセがあるので、おかゆなどに混ぜて与えると味が中和されて食べやすくなります。

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まとめ

タンパク質はエネルギーの源となる成長に欠かせない栄養素ですが、離乳食で取り入れるにはハードルが高いかもしれません。タンパク質を取り入れる開始時期や調理方法など、疑問や不安はたくさんあるでしょう。しかし、ここまででお伝えしてきたように、タンパク質の進め方は決して難しいことではありません。段階を追って少しずつ取り入れていけば、毎日の離乳食がさらに豊かになります。

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