離乳食でほうれん草はいつから使える?アク抜きの方法やレシピと栄養価についてご紹介

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

鉄分豊富な野菜といえば、真っ先にほうれん草が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?。
鉄分が不足しがちな離乳期、鉄分が栄養添加された食品の他にも、ほうれん草や小松菜、レバーなどさまざまな鉄分が多く含まれている食材から少しづつ摂取することによって他の栄養素もバランスよく摂取することができます。
今回は、離乳期に欠かせない食材であるほうれん草について料理方法やレシピ、ペーストの仕方などをご紹介していきます。

離乳食でほうれん草はいつから?

ほうれん草は離乳食初期(5〜6ヶ月頃)からスタートすることができます。青菜系の野菜は比較的早い段階から使用することができ、小松菜や青梗菜といった野菜なども離乳食初期(5〜6ヶ月頃)から使われることが多いです。
青菜系の緑が深い野菜は、野菜独特のエグみが感じられ食べにくい場合も多いため下処理が非常に重要です。

必ず下処理をしてから使用する。

生のほうれん草を使用する場合は、必ずアク抜きをしてから使用するようにしましょう。ほうれん草はそもそも渋みが強く生で食べられることがほとんどない野菜です。
アク抜きは簡単で、茹でこぼしという方法でアクを抜きます。お鍋に水をはり、沸騰したお湯にほうれん草を入れ数分茹でるだけです。その後冷水に数分付けほうれん草が冷めてきたら絞って余分な水分を抜きます。

何度か水を替えて色が抜け切るくらいが目安です。

ブレンダーやフードプロセッサーでペーストに

離乳食では殆どの野菜をペースト状にしてから食べさせます。ハンドブレンダーやフードプロセッサーのような攪拌する調理器具があると便利です。離乳期はあまり量を食べないため小型のもので十分ですので用意しておきましょう。

こうした調理器具で離乳食を作る場合、5gや20gでは刃が回らないため量を作る必要が出てきて余ります。そんな時はすり鉢を使うと良いです。すり鉢をする際は時計回りに軽く力を入れて回します。

初期の段階では裏ごしがベスト

離乳食初期の段階では、赤ちゃんは舌を前後に動かして下の上に乗ったものを奥に押し込んで飲み込みます。
まだ舌で潰したり、噛み砕いたりすることはできないのでポタージュやペースト状が目安です。
また舌挺出反射(ぜつていしゅつはんしゃ)という異物が口に入らないように排除する反応が残っている場合もあります。
最初は裏ごししたペースト状のものからスタートして徐々に固さを上げていきましょう。茹でたほうれん草をブレンダーやフードプロセッサー、ミキサーで攪拌した後に裏ごし位器にを通すると簡単に裏ごしができます。

冷凍したものは必ず加熱する

まとめて作って冷凍したものは必ず加熱してから食べさせましょう。食中毒の原因になりやすい大腸菌、ブドウ球菌などは死滅しないこと、緩慢凍結になり品質の劣化が顕著であることが挙げられます。

調理中は髪を触らないこと、布巾ではなくペーパー類を使用し、調理器具は毎回殺菌を行うなどの工夫を行うとより安全に離乳食を作ることができます。

新鮮なほうれん草の選び方

赤ちゃんの口に入るものはなるべく状態の良いほうれん草を使った方が良いでしょう。特に離乳期はちょっとしたことで調子を崩してしまうことが多々あります。
新鮮なほうれん草には、色合いが鮮やかで緑が濃いものを選ぶと良いです。また束になったほうれん草をもった時にへたらず根本がしっかりしているものを選ぶとましょう。
保存にも注意が必要で、暑さや乾燥に弱いため常温では保管せず、必ず冷蔵庫に入れると長持ちします。
時間に余裕があれば、キッチンペーパーや新聞紙などを軽く湿らせてから包んでから冷蔵庫で保管するとよいでしょう。

初期の段階は葉だけを使う

ほうれん草の茎の部分は、繊維質な食感が初期の段階では嫌がる可能性があります。最初は茎の部分を外して濾すと食感が良くなります。

フードプロセッサーやブレンダーを用いてピューレ・ペースト状にする場合は、しっかり攪拌できる機械であればそのまま使用しても問題ありません。

ほうれん草を使った離乳食のレシピ

ここではほうれん草を使った離乳食のレシピを紹介します。
月齢別で調理方法が異なるため、要注意が必要です。

ほうれん草を使った離乳食初期(5〜6ヶ月)のレシピ

ほうれん草のペースト


<材料>
ほうれん草 50g(数回分)
<作り方>
ほうれん草をよく洗い、葉先の部分だけをざく切りにカットする。その後4〜5分茹でる。茹で汁をしっかり切り冷水に数分つけて水気を絞る。
しっかり絞り終わったらブレンダーやフードプロセッサーでペースト状になるまで細かくする。繊維質が気になる場合は裏ごし器を使い、より滑らかにする。
ブレンダーやフードプロセッサーがあれば包丁で叩く必要がなく、より簡単に調理することが可能です。
調理に使うブレンダーやフードプロセッサーは、肉や魚類をミンチにするものと野菜など生食をする可能性のあるもので分けた方が良いです。
余ったほうれん草のペーストはフリージングケースに入れ保存しましょう。

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ほうれん草を使った離乳食中期(7〜8ヶ月)のレシピ

真鯛とほうれん草ソース

<材料>
真鯛 10g(刺身またはそぼろ
ほうれん草 20g(初期のペースト)
<作り方>
真鯛の刺身を3〜5mm幅に揃えて切る。切り終えたら鍋で火が通るまで加熱する。加熱が終わったら取り出し真鯛を茹でた残り汁と初期のほうれん草ペーストを混ぜソース状態になるまで水分を飛ばす。
その後、茹でた真鯛の上にかけて完成。
真鯛は骨が固いため離乳食では刺身を使うようにしましょう。鯛のアラがあればそちらで鯛だしを取るとより美味しいほうれん草ソースになります。

ほうれん草を使った離乳食後期(9〜11ヶ月)のレシピ

鶏そぼろとほうれん草のひじき煮

・ほうれん草 15g
・鶏胸ひき肉 10g
・ひきわり大豆 5g
・人参 10g
・芽ひじき 1g
・醤油 適量
・砂糖 適量
<作り方>
・芽ひじきをゆるま湯に30分つけて戻す、野菜を5mm幅でカットして下茹でする。
・ひき肉、人参、ひきわり納豆、ほうれん草、芽ひじきの順に加え加熱する
・最後に味を整えたら完成

ほうれん草の栄養価補足

  • 鉄分

鉄分が不足すると血中の酸素がうまく行き渡らなくなるなど、発育に影響があるそうです。

  • βカロテン

緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンですが、呼吸器系の機能を整えたり、免疫力を向上させたりする効果があると言われています

  • ビタミンC

抗酸化作用や鉄分吸収の手助けをするそうなので相性がいい栄養素です。

ほうれん草に含まれる鉄分の特徴

ほうれん草に含まれている鉄分は「非ヘム鉄」というもので吸収されにくい鉄分です。肉や魚に含まれる「ヘム鉄」に比べて吸収率が悪いため、ビタミンCなど鉄分吸収が促進される栄養素を一緒に摂取するようにしましょう。

元々鉄分は体に吸収されにくい栄養素のため、どうしても気になる場合は母乳ではなく人工乳を使用するなど離乳食にこだわらず全体で補給しやすい方法を心がけましょう。

中期以降は体内の貯蓄鉄が減少し始めるのでより不足しやすい状態になります。そのため青菜だけではなく、レバーや赤身の魚や肉からも積極的に摂取することが好ましいです。

アク抜きが面倒な場合は冷凍がおすすめ

市販の冷凍ほうれん草を使うときは、ブランチングと洗浄工程があるためアク抜きをする必要がありません。

ブランチングとは、数秒から数分間熱湯やスチームなどで加熱して酵素の働きを弱め品質劣化を防ぐ加工が行われています。

その際食塩などを加えた水で処理をすることで、より色調の経時的変化の抑制や食感を向上されています。湯くためあまり問題ありませんが、気になる場合は外しましょう。

そのまま食べられるほうれん草でも加熱しよう

そのまま食べれれるほうれん草と普通のカットほうれん草の違いは、温度管理と細菌の数で判断しています。製造ラインやロットの切り替えが行われているケースが多いです。

離乳期は免疫が未発達なため、念の為二次加熱したものを食べさせるようにしましょう。

よくある質問

ここではほうれん草を使った離乳食よくある質問を記載しておきます、

是非、困った時の参考になれば幸いです。

ほうれん草を嫌がって食べてもらえません。

離乳期は食べ物に慣れる期間なので、嫌がっている場合は無理に食べさせず甘いコーンやカボチャなどの野菜から試してみましょう。

ほうれん草のアク抜きをした汁で離乳食を伸ばすのは大丈夫でしょうか?

せっかくアクを抜いた意味がなくなってしまうため、伸ばす場合は普通のお湯を使用すると良いでしょう。アクがそれほど気にならないサラダほうれん草などならそのまま使っても良いと思います。

冷凍のほうれん草をそのまますりおろして離乳食に使うのは大丈夫でしょうか?

表記に加熱が必要と文言があれば必ず加熱してください。冷凍野菜は基本的に加熱前提で作られているものも多いため、しっかり表記の方を確認しましょう。

ファーストスプーンのほうれん草はこだわり満載

ファーストスプーンのはじめのほうれん草は、1ブロック20gと大さじ1半入っています。初期の段階ではなかなか食べてもらえないケースも多いので若干多目の量に設定しました。

またほうれん草の品種は特に縛りを設けず、その時期に取れる状態のいいほうれん草のみを使用、繊維感があると食べにくいお子様も多いためやわらかい葉先の部分を剪定しています。

生原料にこだわったワケ

今回ファーストスプーンのほうれん草ペーストは生原料を自社で1から加工しています。

加工品規格の冷凍ほうれん草の方が季節関係なく入手でき安定した味わいを実現できますが、加工に回る規格のほうれん草は葉肉が厚いものが多くペーストにした際舌に繊維感が残ってしまうことを考慮して一般流通規格のほうれん草を使用しました。

初期の段階はちょっとした繊維感が苦手で吐き出してしまう

初期の段階は食べ物に慣れていないということもあり、ちょっとした繊維感や硬さによって吐き出してしまうことが多いです。

個人差が大きくなかなか難しい部分ですが、原料からこだわることで安定してお使いいただける商品に仕上がっているかと思います。

どうしても食べてもらえないときは、ほうれん草のペーストを緩くしたり工夫することで食べてもらえるようになるので試行錯誤してみてください。

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