離乳食におすすめのにんじん〜進め方から調理方法までご紹介
作り手の顔が見える、安心の離乳食/幼児食をご自宅までお届けする「ファーストスプーン」です。
赤ちゃんも生後半年を過ぎ、いよいよ離乳食が始まります。初めての味にどのような表情を見せるのか楽しみな反面、何をどのように与えていけばよいのか不安も多くあることでしょう。
そこで今回は、初めての離乳食におすすめの食材である、「にんじん」について詳しくご紹介していきます。
にんじんを使用した離乳食はいつから大丈夫?
にんじんには、体の機能や調子をととのえる役割をもつ「ビタミン・ミネラル」が含まれています。特に、ビタミンの中には皮膚や粘膜の健康維持に役立つβカロテンが多く含まれているので、肌のトラブルの予防にもなります。
にんじんは離乳食初期から取り入れることが可能ですが、その際に注意したいことは、“少しずつ”与えることです。離乳食が始まったばかりの離乳食初期・中期の赤ちゃんは、これまでミルク(母乳)を主に飲んでいたので、まずはミルク(母乳)以外の味に慣れることから始めます。
にんじんには、成長するにあたって体の機能がうまく働くように調整をする栄養素が含まれているので、少しずつ食べさせて慣れさせるのが良いでしょう。しかし、離乳食の目的は、様々な味に“慣れる”ことです。栄養豊富なにんじんは確かにおすすめの食材ですが、最初のうちは栄養素についてそこまで厳密に考える必要はありません。美味しく楽しく食べることを優先して、にんじんの味に慣れさせるとよいでしょう。
にんじんを嫌がる時の対処法
10倍粥にも慣れてきてにんじんのペーストから野菜をスタートする方も多いのではないでしょうか?
すんなりと食べてくれれば良いのだけれど個人差あるのが離乳食、嫌がるケースも多いです。
そんな時は焦らずに無理やり食べさせず次の日またトライしてみましょう。少々ずれても大きな問題にはならないため、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進めてみると案外スムーズに進むことがあります。
にんじんの目安量と大きさ
離乳食定番のにんじんですが、ちゃんと火を通さないと固く咽せる原因になるため注意が必要です。
調理が大変な部類の食材ですので、市販のベビーフードを使うのも一つの手段です。
離乳食初期の目安量と大きさ
にんじんの目安量は耳かき程度からスタートして20g目処に食べさせるようにしましょう。
繊維質が残らないようにしっかりと裏ごしをすること。水分が飛びすぎていると感じた場合は、茹で汁で加水してみてください。
離乳食中期の目安量と大きさ
にんじんの目安量は20〜30gを目処に食べさせるようにしましょう。他の野菜と併用する場合は調整してみてください。
にんじんは甘い野菜なので、ほうれん草や小松菜など癖のある野菜を混ぜると比較的に食べやすくなります。
大きさは2〜3mmです。ざっくりカットしてにんじんをフォークの腹でマッシュするとちょうど良いサイズになります。
離乳食後期の目安量と大きさ
にんじんの目安量は30〜40gを目処に食べさせるようにしましょう。大きさは5〜8mm角が目安です。
舌で潰せるくらいの柔らかさがベストな柔らかさです。ダイスカットが食べにくい場合は、スプーンで軽く潰してから食べさせると良いです。
離乳食完了期の目安量と大きさ
にんじんの目安量は40〜50gを目処に食べさせるようにしましょう。大きさはだいたい1cm角と言われています。
こちらも舌で潰せるぐらいの柔らかさがベストです。野菜スティックを作る場合は固くならないように注意して食べさせるようにしましょう。
他の食材と組み合わせる場合は量を調整してみてください。
食べにくい場合はレンジで加熱使用
にんじんを茹でてみたは良いものの思ったような柔らかさにならず、断念する方も多いのではないでしょうか?
そんな時は耐熱容器に写し、少しお水を加え軽くラップをして数秒刻みで加熱してみてください。
にんじんの栄養価と相性の良い組み合わせ
にんじんには、カリウムやβカロテン、ビタミンC、食物繊維などの栄養素を豊富に含みます。
不足しがちな栄養素であるビタミンKを含む点も良いポイントです。野菜の中でも栄養価の高い野菜ですので、野菜から摂りたい栄養素はだいたい摂取することができます。
鉄分やカルシウムの多い食材と組み合わせよう
野菜の中では小松菜やほうれん草、青梗菜などの青菜系の野菜と相性が良いです。中でも小松菜はカルシウムを豊富に含むためおすすめです。
魚・肉類はまぐろやかつお、牛肉(赤身)がなどが相性が良いです。定番のレバーも良いですが、ビタミンAに相当する栄養素がにんじんと被ってしまうため赤身の食材が良いでしょう。
にんじんの加熱方法と冷凍保存方法
にんじんはアクが強い食材ではないためアク抜きの工程は必要ありません。にんじんを離乳食で使う場合は皮を剥くだけで使用することができます。
野菜の皮剥きは、包丁で処理するよりピーラーがあると簡単に剥くことができるためおすすめです。
鍋で茹でずに電子レンジを使おう
にんじんやじゃがいも、カボチャなど茹で時間に時間のかかる野菜は、電子レンジで加熱すると簡単に火を加えることができます。
レンジで加熱する場合は、にんじんの皮を剥き輪切りにカットした状態で耐熱容器に入れレンジアップします。
その際、軽く水を入れると焦げたりパサパサになりにくいです。加熱時間はだいたい500〜600Wで3〜4分程度が目安です。
加熱時間はカット幅によるため、ある程度様子を見ながら加熱しましょう。
にんじんがトロトロにならない時
にんじんがトロトロにならない場合は、カットサイズが大きく鍋で加熱しているため火が通っていない、火は通っているが水分が飛んでいてパサついているこの2パターンが想定されます。
そんな時は、茹でる際に薄くカットすること、裏ごし器で濾したものに茹で汁を加え伸ばすと上手にペーストを作ることができます。
ブレンダーでにんじんがうまく潰れない時
ブレンダーやフードプロセッサーでペーストを作る場合、量が少ないと歯が回らないケースがほとんどです。
そんな時はにんじん一本分のペーストを作り、製氷機やフリージングトレーで保存する様にしましょう。
まとめて作らない場合は、すり鉢や裏ごし器を使った方が楽です。
にんじんを使った離乳食のレシピ
ここではにんじんを使ったレシピを一部紹介します。
にんじんペースト(5〜6ヶ月)
<材料>
- にんじん 20g
- 水
<作り方>
- にんじんの皮を剥き、銀杏切りにカット
- にんじんに菜箸が通るくらいまで茹でる
- 裏ごし器に押し当て軽く茹で汁を加え伸ばす
20gを電子レンジで加熱する場合は、焦げない様にしっかり水を入れて加熱してみてください。
シリコンスチーマーや電子レンジ蒸し器があると便利です。
にんじんと白身魚の出汁煮(7〜8ヶ月)
<材料>
- にんじん 30g
- 白身魚(タイ、カレイ、ヒラメなど) 15g
- 離乳食用のだし(記載量)
- 水(適量)
<作り方>
- にんじんの皮を剥き2〜3mm角にカットする
- 耐熱容器に入れ、水を加えラップをし30秒〜1分程度加熱
- 刺身用の白身魚を包丁で叩きにんじんと一緒に煮る
- 火が通ってきたらだしを入れ馴染むまで加熱する
離乳食で煮込み料理を作る場合は少し多めに入れて加水しながら煮込むとしっかり火が通ります。
環境や調理器具によって火の通りが変わってくるため分量を調整しながら調理すると簡単です。
にんじんスティック(9〜11ヶ月)
<材料>
- にんじん 30g
- 離乳食用のだし
- 水
<作り方>
- にんじんの皮を剥きスティック状にカットする
- 離乳食用のだしを規定量より少し多めに入れてにんじんを茹でる
- 水分が飛びすぎないように加水しながら調整
- 箸が通るぐらいに加熱する
にんじんのグラッセ(12〜18ヶ月)
<材料>
- にんじん 40g
- 砂糖 小さじ1/2
- バター 3g
- 水
<作り方>
- にんじんの皮を剥き輪切りにする。
- 食べやすいように面取りをする
- 小鍋ににんじんをしき、浸るまで水を入れる
- バターと砂糖を入れ蓋をし弱火でコトコト煮込む
ファーストスプーンの『はじめの雪下にんじん』はこだわり満載
ファーストスプーンの『はじめの雪下にんじん』は、宮城県の鳴子や青森、新潟など雪が積もる地域で栽培、越冬された雪下人参を使用しています。手がかじかむような雪の下でゆっくりゆっくり甘味を蓄えた最高級の人参です。「まるでアロマを嗅いでいるよう」と評されるほどの芳醇な香りが特徴です。20gずつに小分けされており、一食ごとに1つずつ電子レンジで解凍してから使用できるため衛生的です。
おすすめの食べさせ方としては、
離乳食初期
おかゆに少々混ぜて食べさせるか、片栗粉を少し入れた「とろとろ状」のものを単品で食べさせるのがよいでしょう。
離乳食中期
おかゆに他の食材と混ぜて使えますが、おかゆの代わりに「パン」や「うどん」の中に入れるなどもよいでしょう。
まとめ
にんじんは、大人になってからも様々な料理に使われる、生活に欠かせない食材です。栄養価が高く、調理方法によって味や食感のバリエーションを楽しむことができるにんじんは、離乳食として早い時期に慣れてほしい食材の一つでもあります。
ファーストスプーンは安心・安全な食材を、笑顔のもとで“楽しく食べる”ことが重要だと考えております。忙しいママ・パパに変わり、育児経験豊富なファーストスプーンのママさんチームが主導となり、栄養面や衛生面、使いやすさにこだわった離乳食・幼児食を丁寧に調理して食卓までお届けしています。
ファーストスプーンの離乳食にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。