初めての離乳食〜野菜編〜生後5・6ヶ月向け
野菜には、赤ちゃんの成長に欠かせないビタミンやミネラルという微量栄養素が豊富に含まれています。
そんな栄養素の中でも赤ちゃんが不足しがちなのが、ビタミンKやビタミンD、そして鉄分。これらは実は母乳だけではとても不足しがちな栄養素なので、離乳食で補う必要があるのです。
そんな離乳食を始めるタイミングは、首がしっかりと座ってきてからで、生後5〜6ヶ月が一般的です。成長の早い子であれば、その頃には、ママやパパの支えがあれば椅子に座っていられるかと思います。
ただ体重や周りの声だけで判断せずに、赤ちゃんの肉体的な変化を見極めてください。大人が食事をしている時に声をあげる、よだれがたれるなどといった、変化が離乳食の最適な開始タイミングになります。
その頃には、口腔の発達が始まり、スプーンを口に入れても押し出すことは少なくなります。ただ離乳食初期の赤ちゃんは舌が前後にしか動かず、息を止めてごっくんしている状態です。
この期間は固形物を食べることができないので、裏ごしした野菜などのペースト状のものを少しずつ与えてあげてください。
ですが生後5〜6ヶ月の離乳食チャレンジはできるだけ日中におこなってください。いくら注意していても、アレルギー反応やちょっとした体調不良は起こるもの。ですのでこの期間の離乳食は食べさせる時間にも気を使ってください。
野菜はお米の次のステップとなる大事な食材。初期から食べさせることができるものも多いので注意しながら食べさせてみてください。
ただほうれん草やじゃがいもなどアク抜きが必要などひと手間かかる食材は、市販のベビーフードをも活用してみてください。
野菜はいつから食べさせてあげたら良い?
最初期のお粥をニコニコ食べる赤ちゃんを見ていると、もっと喜ばせようとすぐにでもお野菜を上げたくなるかもしれません。ですが野菜を食べさせるタイミングは、10倍のお粥を食べさせてから1週間後がスタート目安です。最初に食べさせる野菜としては、香りや味に癖のないものを選んでください。具体的には新鮮なにんじんやじゃがいも、そしてかぼちゃなどがおすすめの食材です。
また食感に癖のないものにするということも大事です。口腔の発達が未発達な赤ちゃんは舌や歯茎で固形物を潰せません。ですので出来るだけ飲み込みやすい形状にしてあげてください。
最初はすり潰して、うらごしをしたペースト状のものを耳かき一杯程度。そこから徐々に増やしていき、食べ慣れてきたら最終的に20gまで増やしていくとよいでしょう。
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上手に離乳症を食べさせるコツ
- 1.赤ちゃんの下唇にスプーンをあて口が開くのを待ちます。
- 2.上唇が降りて口が閉じるまでスプーンは押し込まない。(押し込むと異物が入ったと勘違いして戻すことがあります)
- 3.そのままスプーンを真っ直ぐ引き飲み込んだか確認する。
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にんじんのペーストの作り方
にんじんは一番最初に食べさせる野菜としてピッタリ。ビタミンやミネラルが豊富に含まれて栄養満点、火を通すと柔らかくなるのも良い点です。
まず、スーパーで状態のいいにんじんを手に入れてから調理しましょう。オレンジ色が濃く、表皮がなめらかなものを選ぶのがおすすめです。
また購入したにんじんは袋などから取り出し、水気を拭き取ってから新聞紙やキッチンペーパーで保管すると長持ちします。
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にんじんペーストのレシピ
<用意するもの>
- 裏ごし器
- すりおろし器
- 鍋
<材料>
- にんじん 1本
<作り方>
- にんじんの皮を剥き1〜2cm幅で輪切り
- にんじんがしっかり浸かるまで水を入れ沸騰させる
- 弱火にして、にんじんに菜箸がスッと通るまで茹でる(20〜25分)
- にんじんを上げて冷まし、すりおろし器ですりおろす(ブレンダー、フードプロセッサー可能)
- 裏ごし器で裏ごしをする
ポイント
すりおろしてから加熱をすると繊維感が残りやすいので、加熱してからすりおろした方がいいです。
余った分は市販されている離乳食用のフリージングケースなどを使って冷凍保管できます。
フリージングケースがない場合は製氷皿でも代用できます。
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またすりおろし器ではなく、ブレンダーやフードプロセッサーを使う際は衛生面を考慮し、一度煮沸などでの消毒をおすすめします。可能であれば調理機材は大人用と分けた方がより安全です。
調理をするのが大変な方はファーストスプーンの雪下にんじんのペーストが便利です。一般的なにんじんと比べて青臭い癖が少なく、より濃厚な甘みを感じられます。
添加物は使っておりませんので、ママの手作りのような優しい味わいも特徴です。ジップロック形式の容器で冷凍保存しやすい点も好評いただいております。
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葉物野菜は慣れてきてから食べさせる
葉物野菜は繊維質なものが多く、癖が強いことから、前述の野菜に慣れてから食べさせる方がいいです。
また葉物野菜のスタートは、ほうれん草や小松菜がおすすめです。この二つは、乳児に不足しがちなビタミンKや鉄分が葉物野菜の中でも豊富に含まれている食材です。
ただ初期(5〜6ヶ月)と中期(7〜8ヶ月)では茎部分は硬くて食べられないので、葉のやわらかい部分を選んで使うようにしましょう。
状態のいいほうれん草を見分けるコツは、縦に持ったときに葉っぱの先がしなるか? 特に葉っぱが肉厚なものがおすすめです。ほうれん草を購入される際は、ぜひ気にしてみてください。
またここではほうれん草の離乳食の調理方法を紹介しますので、レシピの参考にどうぞ。
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ほうれん草ペーストのレシピ
<用意するもの>
- 裏ごし器
- すり鉢
- 鍋
<材料>
- ほうれん草 1束
<作り方>
- ほうれん草の茎の部分を切る
- 沸騰させたお湯にほうれん草を入れ、3〜4分程度茹でる
- ざるに引き上げ、冷水にひたし20分程度アクを抜き、水の色が変わったら水替え
- 1cm大にカットし、すり鉢で擦る。(ブレンダー、フードプロセッサー可能)
- 裏ごし器で裏ごしをする
ポイント
ほうれん草の茎は硬い部分があるので、茎部分はカットした方が良いです。またアクも強いので、しっかりアク抜きをしましょう。
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アクが抜ききれておらず子どもが食べないケースが結構多いほうれん草。そんな場合はビタミンが壊されにくく調理された、ファーストスプーンの冷凍離乳食が非常におすすめです。
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野菜を食べせる際の注意点
離乳食最初期の赤ちゃんは、舌が前後にしか動かないので、食材の形が残っていると飲み込みにくいです。滑らかにすり潰した状態で野菜を食べさせましょう。
また、下処理も非常に重要です。野菜の皮は剥く、アク抜きをする、繊維質な部分は落とすなど、細かい部分に気を配ると良いです。
離乳食の調理に必要なグッズの多くは市販されているので、簡単に手に入れることができます。
初期の段階で食べさせるのは避けた方がよい野菜
- 繊維質がおおい食材:
セロリ、もやし、アスパラガス、など - 消化に負担がかかる食材:
きのこ、わかめ、ひじき、など - 刺激が強い食材:
ニンニク、生姜、唐辛子、など
繊維質が多い食材は、中期〜後期(8~9ヶ月)から始めるのが無難です。子どもに食べさせる際、セロリの場合は表面の薄皮をピーラで剥きましょう。またもやしはひげや豆をとる、アスパラガスは穂先のやわかい部分だけを食べさせましょう。
きのこ類は一見大丈夫そうに見えるのですが、弾力が強く食物繊維が多いため後期〜完了期(10~11ヶ月)ぐらいが食べさせる目安です。後期以降、歯茎で食材をつぶせるようになってからでも良いです。
そして刺激の強い食材については離乳期には食べさせない方が良いでしょう。
Check
生後5〜6ヶ月の赤ちゃんは、口の中に固形物が入らないようにするために反射的に吐き出したり、プイッとして食べなかったりすることがあります。
これは徐々に慣れていくことなので、焦らずに赤ちゃんのペースに合わせて、ゆっくりとステップアップさせながら離乳食を食べさせましょう。
野菜と食べさせて大丈夫な食材
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」ではお豆腐や白身魚、固茹でした卵黄など徐々に品目を増やしていくことを推奨しています。
ただアレルギー反応が出ることもあるので、注意深く観察しながら与えてみてください。
豆腐の添加物について
豆腐には塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、グルコノデルタラクトンなどが使われています。
用途によって最適な凝固剤もがあるわけですが、昔ながらの豆腐を食べさせたいという方は、
原材料名に、「丸大豆(国産)/凝固剤 塩化マグネシウム(にがり)」
と表記されているものや、「粗製海水塩化マグネシウム」と表記されているものがいいでしょう。
白身魚について
ダラ、タイ、カレイ、ヒラメなどがおすすめです。できれば、スーパーで刺身用として売られているものを使うのがいいでしょう。骨抜き処理が行われているので安全に食べさせることができます。
釜揚げしらすなども使いやすい食材で、塩抜きする必要がありますが、1分程度湯がくと塩分が抜けて離乳食として使用できます。まとめてしらすを茹でる際はしっかり水気を切りってから冷凍しましょう。
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