食育はいつから始めるもの?ファーストスプーンの考える食育について

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

作り手の顔が見える、安心の離乳食/幼児食をご自宅までお届けする「ファーストスプーン」です。
今回は、近年ますます重要性が認識されるようになった「食育」についてお話させていただきます。そもそも食育とは何か。いつごろから始めたらよいのか。
気なる疑問に対してファーストスプーンとしての考えも織り交ぜながらお答えしていきます。

 食育とは

食育についてはあまりにも情報が多く、その意味や意義、考え方についても諸説あるのが現状です。教育的観点だけではなく健康面への効用など、食育は幅広い解釈が可能ですが、私たちファーストスプーンが考える食育とは

  • 味覚の形成
  • 文化の伝承
  • 豊かで楽しい食体験

この3つだと思っております。

味覚の形成

私たちの舌の表面には小さなプツプツがたくさんありますが、これは「味蕾(みらい)」という味を司る器官で、味を感じるセンサーの役割を果たしています。そしてこの味蕾は3歳までに形成されるといわれています。つまり味覚の形成にはこの時期にできるだけ多くの種類の味を知り、様々な食体験を得ることがとても大切なのです。

様々な味といっても調味料やスパイスなどの「味付け」のことではありません。最初は素材そのものの味を知ることで食べ物本来の味を覚えていくことが大事だと考えています。味だけではなく、食感や色も食育では重要な要素となります。素材の持つ繊細な味、それぞれのちょっとした違いなどを体験し、食べ物に対する好奇心を育てていきます。

日本の食文化の伝承

味覚は「塩味」、「甘味」、「酸味」、「苦味」の四元味と言われますが、もう一つ日本人が発見した「旨味」があります。昆布だし、かつおだしなどはこの旨味成分で構成されています。
日本人には、古くからごはん、味噌汁、おかずを交互に食べる「口中調味」という食べ方があり、「三角食べ」とも言われます。複数の味を噛むことで味の変化をお口の中で楽しむ食べ方です。様々な味が舌の上で交差することで味覚は育てられ、よく噛むことで唾液も出て消化もよくなります。「日本人の食事は皆様のお口の中で完成する」と言えるかもしれないですね。
日本独自の食文化を育ててきたのは、弥生時代から続く稲作です。お米は、ほんのり甘く、水分を含んでいることから、どんなおかずとも相性が抜群です。また、味噌、醤油を醸造する際に使われるもろみも、米こうじからつくられています。日本の食は、米によって支え続けられてきたのです。私たちファーストスプーンは、この日本の食文化を次の世代に伝承していきたいのです。世界農業遺産の大崎平野で採れた、自慢のブランド米である「ささ結び」が、日本の食文化をつなぎます。

豊かで楽しい食体験

核家族が進む中で、「ワンオペ育児」という言葉をよく耳にするようになりました。ただでさえ、あわただしい毎日の中、食事にかける時間が限られているという方は多いと思います。
完全食、サプリメント、栄養補給だけを目的にした商品はちまたにもあふれていますが、本来食事の目的は、栄養補給だけではありません。
食事を見たときの色、におい、温度、舌触りなど、人は五感を使って食事を楽しんでいます。そしてなにより、いっしょに食べる人との笑顔がごちそうとなります。小さいころ、キッチンから匂うカレーのにおいに笑顔になったり、おばあちゃんの家で食べる炊き込みご飯に目を輝かせたりした記憶はありませんか? 楽しい食事の体験は、その人のやさしい記憶となって残るのです。そして、食への好奇心が生まれるとさまざまな食との出会いにときめくようになります。

私たちファーストスプーンは、大切なあなたの赤ちゃんが豊かで楽しい食体験を積み重ねる為の、最初のワンスプーンでありたいと願っています。
いつもより、少しだけ肩のちからを抜いて、離乳食を楽しみましょう。なによりもママの笑顔が赤ちゃんにとっては、最高のスパイスなのですから。

子どもへの食育はいつから始めれば良い?

多くの味と食の豊かさを知るためには、乳児期/幼少期から食育を始めることが大切で、「味蕾」が形成される3歳までの期間の食体験が非常に重要になります。
母乳を離れて、離乳食が始まるのはおよそ生後6ヶ月からになりますが、最初は味付けなど要りません。
まずは素材の味を知り、そしてパパとママの笑顔があれば十分です。食べることが楽しいとわかり、次々に知る新しい味に対してまるで世界が広がるような感動がある……この豊かな経験が一生続く「食べる」という行為の根底になるのであれば、それは本当に嬉しいことです。

離乳食の時期から食育を取り入れるメリット

子どもには好き嫌いがあるというのは、実は後付けされたイメージに過ぎません。離乳食を始める時点では、まだ子どもに好き嫌いはないものです。何か新しいものを口に入れて吐き出してしまうこともありますが、これは子どもの本能といわれています。これは安全かな?食べても大丈夫かな?と何度か試し、「よし、これは食べてもいいものだ」と判断したら、それ以降は抵抗なくその食べものを受け入れるようになります。しかし、このことを知らないパパやママは「この子はこれが嫌いなのかしら」と早合点してしまいます。そして、嫌いと判断された食べもの(素材)は離乳食から外されてしまうのです。そうなると、やがて成長して再びその食べものに出会った時に、「なんだ、この味は!」となり、好き嫌いが生まれるというわけです。

このように、味覚への可能性が無限に広がっている乳児期/幼児期は、将来、“食”とどのように向き合っていくかを決める重要な時期でもあり、このことが離乳食から食育を始めるメリットということになります。

最後に

全く新しい離乳食/幼児食の宅配サービスとしてファーストスプーンは誕生しました。
従来の離乳食/幼児食はレトルトパックや瓶詰めが主流ですが、私たちファーストスプーン は素材の形状、色、そして食感などをそのまま伝えるために、あえて冷凍にこだわっています。
ファーストスプーンでは手を抜かず、手間を惜しまず、ひとつひとつの食材を丁寧に調理して食卓までお届けする100%オーダーメイドの手作り離乳食/幼児食です。

育児経験豊富なママさんチームが主導となり、栄養面や衛生面、使いやすさにこだわった
離乳食・幼児食を全国どこでも宅配します。

ファーストスプーンの商品一覧はこちら

カテゴリー: 食育コラム